ディアボロス
第07話 フラグだったのか
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じゃあまたあとで秋人先輩」
「おう。またあとでな、小猫」
それぞれの教室に戻っていった。
◆―――――――――◆
あっという間に放課後になった。
教室には友達同士で駄弁っている者、部活動へと向かう者、そしてそそくさと帰路に付く者と様々である。
帰路につく一人としてクラスメイトに挨拶を交わしながら学校を出た秋人は夕飯の材料の買い出しのため、そのままスーパーへ直行した。
小猫たっての希望である唐揚げをメインにその他の料理の献立を考え、冷蔵庫にはアレはあったけどコレはなかったなどと食材を選別して次々に入れていく。
「さて、買い物終了」
買い物袋を片手にスーパーを出た。
帰路の途中、のんびりしてから夕飯を作ろうかと考えながら歩いていると不意に視線を感じた。
(誰かに見られてるな。……この気配は堕天使か)
背に感じるソレから自分を襲う気だと理解する。
(俺を普通の人間だと思っているのか。分かりやすく殺気なんて向けちゃって、見下し過ぎ。……それにしても俺、襲われそうになるようなことしたか?)
疑問を抱きながらも人気のない公園へと誘き寄せる。
(白音に気を付けろと言った矢先にこうなるとは……フラグだったのか)
苦笑しながら公園に入ってすぐに公園一帯を覆うように結界が張られた。
それと同時に生い茂る木々の奥から黒い羽根を生やした一人の堕天使が現れた。
「数奇なものだ。まさかこんなところで神器を宿した人間を見つけるとはな。ましてこのような人気のないところに―――」
後を付けてたくせに白々しい、そう呆れながらも顔には出さず一般人を装う秋人。
それと同時にあることに疑問を持った。
(はて、神器の気配は隠してるはずだったんだがなぜバレた。このカラスがそれほどの実力を持っているとは思わない。となると……フラグのせいか? はい、マジ勘弁。のんびりしたいとは思っても巻き込まれたいとは考えてないし)
堕天使の言葉に耳を傾けるもなく勝手にフラグを立てて、勝手に巻き込まれた自分に対して呆れていた。
先程からしゃべらない秋人を自分に恐怖して声も出ないと思い込んでいる堕天使は気をよくしたのか、次々に言葉を続ける。
「ふむ、恐怖で言葉も出ないか。まあよい。今後の計画に支障をきたす可能性が0ではない、か」
「ん?(計画? まあいいや。殺す気満々みたいだし、帰って夕飯作らないとだし)」
「貴様の命、狩らせてもらおう」
(サクッとやるか)
堕天使が光の槍を作り出し、投影しようとした次の瞬間、
「クハッ! な、なんだ、これ……は……」
禍々しい槍が堕天使を貫通し、風穴を開けていた。
「一般人だと思たのか? 残念。関係者でした。って、聞い
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