始まりの日
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ここはどこにでもあるマンションの一室。
そこには、ベッドの上にナーヴギアと呼ばれるヘッドギアが置いてある。
「あと、五分。」
テレビでは正式サービスが今から始まるということで盛り上がっている。
彼はそれを鬱陶しいと思ったのか、リモコンで消した。
念の為、火がついていないかなど確認を済ますと壁にかかってる時計は開始時刻の一分前を指していた。
ちょうどいい、そう呟くと彼はナーヴギアを被ると一言を呟いた。
「リンク・スタート」
風が頬をそっと撫でる。周りの建物はどれも日本ではまずないタイプのものである。
背中に背負っている槍をそっと撫でる。
β版の時とは別のものだが、とても懐かしい感覚。
無意識に彼は走り出していた。
ちょっと安めの武器屋、アイテムの売ってる量が多い行商人、
どれもこれも戻ってきたという感覚を戻すには十分だった。
すぐに始まりの街を出て行った、始まりの街を出ると周りは草原見渡しは良好な場所だ。
近くに猪みたいなのが見えた。彼は落ちていた石を拾って構えた。石が光りだすソードスキルの一つ「シングルショット」
真っ直ぐ猪が突っ込んでくる、背中に掛けている槍を抜き腰に引き付ける。
そうすると槍が緑色に光り出す。
「ハッ!!」
そのまま槍を前に突き出し猪を刺した。
彼がさっき使ったのは槍のソードスキル「ストレイトショット」である。
槍で一番最初から使えるもので槍を前にだし刺すだけのスキル。
だが、かなりスキが少ないのでとても便利な一つである。
その後も暫く狩りを続けていた。
狩りがひと段落した頃近くにプレイアー二人が寄ってきた。
そのうちの一人の顔を見て彼は驚いた。
「久しぶりだなキリト。もう来ていたのか。」
声をかけられた男、キリトは皮肉ったっぷりに、
「久しぶりだな、ジャック。お前がもう来てるとは予想外だったよ。」
これに対して彼、ジャック鼻で笑い一瞬で場の空気が固まっていく。
そんな中キリトと一緒にいた男、クラインが何が何だかわからず口を開いた。
「二人ともライバル的な奴なのか?ということは、こいつもβテスターなのか?」
その質問によって毒を抜かれてしまったのでジャックはやる気をなくしていた。
キリトは、クラインを引っ張ってしっかり距離をとった。
ジャックは絶対この男の中の人はとてもいい人柄の男性なんだろうと思った。
ジャックがそんな事を考えていた時、
クラインに対してキリトは、ジャックが危ない奴だと必死に伝えていた。
「あいつは、実力もあるが、P
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