暁 〜小説投稿サイト〜
転生物語―魂の力―
DS編
小ロンド遺跡
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その身を右前方へと投げ出した。

「やってくれるな!」

 俺が先程までいた場所には巨大な紫の光弾が降り注ぎ、炸裂。あたりに衝撃を撒き散らしている。非常に強力な魔術だ。これが、王のソウルを持つ者の力。
 油断なく現れた敵を見据える。右手に巨大な剣を持つその巨体。申し訳程度に人間に似た顔を持ってはいるものの、こいつを人と数えていいのかは正直疑問だ。

「そう簡単に当たると思うなよ!」

 再び放たれた魔術。先ほどのいくつもの光弾が向かってくるのとは違い、こちらは巨大な弾が飛んでくる別タイプのものだ。どうやらホーミング性能があるようだがその分弾速は遅い。
 魔術を躱し、万が一にも追いつかれないように全力で駆け抜け公王へと接敵する。
 敵もすぐさま先方を切り替え手に持つ剣を振り下ろしてくるものの、敵はそもそもの図体が俺の数倍あるため、俺から見れば奴の剣筋は全ておお振りになる。
 そのため余裕をもって攻撃を見極め、躱し攻撃を叩き込む。

「っし!」

 振り下ろした銀騎士の剣に確かな手応えを感じ、そのまま連撃を叩き込む。
 敵の剣を躱し、攻撃を繰り出し、また躱す。それの繰り返しを幾度かち付ける。途中、敵が自分を中心に魔力を炸裂させるという新技を繰り出してきたが事前のためが長かったため、距離をとって難を逃れた。
 余裕を持った戦いが続き、このまま問題なく撃破できそうだと感じたその時、新たにもう一つ巨大なソウルが現れるのを察知する。

「四人って、そういう意味かよ!」

 確かに、一人しか出てこなかったことに疑問を抱いていたがまさかこういう意味だとは思わなかった。このまま時間をかけていては、まずい。

「槍よ!」

 銀騎士の剣をしまい、メタルキングの槍を取り出す。そしてすぐさま最大攻撃を放つ。

――ジゴスパーク!

 呼び出された地獄の雷が、二人の公王を包み込む。出てきたばかりの奴は残ったようだが、最初の一人目は崩れ落ち消え去る。

「よし、残った方もさっさと・・・・・・嘘だろ?」

 再び現れた三つのソウル(・・・・・・)に、俺は思わず立ち尽くしてしまった。だって、そうだろう?

「五人目、出てきてんじゃん」

 殺到する四つの魔力弾に包まれ、俺はヘルカイトに焼かれて以来の死亡を味わった。
 ちなみに、復活後竜神シリーズに身を包み、最大火力で複数が出揃うまもなく公王を殲滅した。
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