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中二病が主人公になったら?
第1話
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らくして眼が覚めると、そこは知らない天井だった。
少なくとも、自分はいまベッドで寝ている状態であることは何となく分かった。
あたりを見回してみると、高級そうなソファーや沢山の本棚、
そして『影』という漢字の『偏(へん)』と『旁(つくり)』の間にちょっと変わった
渦巻が描かれている机があった。

"う〜ん、どこかで見たようことがあるような・・・"

「お、目が覚めたか、ナルトよ」

"・・・?"

声がした方を見て見ると、そこには白い髭を蓄えた老人が立っていた。
ナルトは目の前に立っている老人が、
『三代目火影 猿飛 ヒルゼン』であることにすぐに気付いた。

"ああ、そうか。ここは『火影室』だったのか。"

三代目がナルトに近づき、

「やはり何度見ても、ミナトにそっくりじゃのぉ。のぅナルトよ」

と言った。
"そりゃあ、四代目の息子ですからww"と、ナルトは内心ドヤ顔でツッコんでいたが。
三代目はナルトを抱き抱えて窓の方へ行った。

「ミナトよ、儂がちゃんとナルトを育てるから、お前は安心して眠っておれ。」

悲惨な事件があったにも関わらず、それでも酷く澄んでいる星空を見上げながら、
決意を固めた目で三代目はそう言った。
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