ナツVSエルザ
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字を書き、光筆の芯を閉じた。
「つまりエルザはスケープゴート。魔法界全体の秩序を守る為に評議会としても取り締まる姿勢を見せておかないといけないのよ。まぁ、そんな理由は全体の1割にも満たないでしょうけど。ただ単にあの愚かな老人共は自分の立場が第一なのよ。魔法界の秩序云々よりもね」
リーダスに光筆を返し、ティアは溜息をついた。
「簡単に言えば『有罪』にはされるけど『罰』は受けない。エルザは今日中にでも帰れるのよ・・・まぁ、無理でしょうけど」
「どうして?」
「あのナツよ。ただ支部の前で待っているなんて出来る訳ないでしょ。きっと今頃緋色のウィッグを被ってエルザと同じ格好をして『俺がエルザだァ!コラァァ!』とか『何の罪だか言ってみやがれーっ!』とか『それぁギルドマスターの命よりも重てぇ罪なんだろうなァ!あ?』とか言って滅茶苦茶に騒いでいるわよ。全く・・・アイツは昔っからそういうトコ変わっていないんだから」
一方その頃、ここは牢屋。
ティアの言う通りの格好と言葉でナツが暴れてしまったため、今日は牢屋に入る事となってしまった。
「今日中にでも帰れたんだ。お前が暴れなければな」
「えーっ!?」
「全く・・・」
「う・・・スマネェ・・・」
身を縮こめるナツ。
「だが嬉しかったぞ」
エルザが優しく微笑み、ナツは目を逸らした。
「ふふ」
「痛ぇ!」
エルザが抱き寄せたため、鎧に顔をぶつける。
そしてそんな会話を聞いている男が1人。
「なるほど・・・」
その男はジークレイン。
エルザが毛嫌いしている、評議員の1人だ。
「妖精の尻尾にいたのか・・・ナツ・ドラグニル」
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