第五十七話 無意味な戦争
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「必要ないんだよ、宇宙にとってお前達は!」
ネオのライゴウがストライクフリーダムに向かいアーマーシュナイダーを投げつけ、ビームライフルを放つ。ストライクフリーダムはビームシールドでそれを防ぐが、その隙をついてロッソイージスも収束ビームを放ち、ネロブリッツも接近戦を仕掛けようと動いた。
『オラ、落ちろッ!』
そしてもう一方のアウルの蒼い機体はインコムを再び起動させてバルトフェルドのリゼルに襲い掛かる。
『不味いな……どうする!流石に俺とキラ君でもエースを四機も相手に出来んぞ!?』
『ならあたし等も手伝ってやるよ!』
そう言ってバルトフェルドとキラが共に戦っている中に参戦してきたのはヒルダとマーズの二人が乗ったドムトルーパーだった。ヘルベルトが以前のオーブ戦で戦死してしまった為にジェットストリームアタックのような技は使えないが、それでも彼らは優秀なパイロットだろう。少なくとも、エースパイロットの数の上ではこれで四対四となった。
「チッ、エミリオ、ダナ!お前たちはあの二機をやれ!こっちは俺がやる!」
『――――了解』
『そりゃいい、厄介な相手はネオの旦那に任せるとするぜ』
ネオのライゴウはキラのストライクフリーダムと、アウルの蒼い機体――――G‐Vと名称がつけられている機体はバルトフェルドのリゼルと、そしてダナとエミリオの二人はヒルダとマーズのドムとそれぞれ分担される。
『このパイロット――――一体?何なんだ、この感覚は!?』
キラは奇妙な感覚に囚われ、思わずライゴウの挑発に引っ掛かる。このパイロットの感覚をまるでどこかで見たかのように感じてしまう。そう思い、キラはネオの乗るライゴウに立ち向かった。
「オイオイ、そんなにつきまとうなよ。過剰な期待に応えたくなっちまうじゃないか」
ネオのライゴウのエグザスが再びストライクフリーダムに襲い掛かる。フリーダムもドラグーンを起動させ、お互いに撃ち合うが、両者の射撃は当たらず互いの射撃は千日手といってもいいくらいだった。
ライゴウは東アジア共和国で造られた本来の状態であったならば核動力が積まれていないが、ファントムペイン所属となり、アルザッヘル基地で待機していた際に改良が施されており、他の三機同様核エンジンで動いていた。無論、フリーダムのハイパーデュートリオンと比べればエネルギーの量は膨大ではないが、お互いにエネルギー切れの心配はないと言えるだろう。
つまり、状況が変化するならば外部からの可能性が高い。キラとネオは互いにそれを理解しており、その一瞬を突く為に動いていた。
『逝っちまいな!』
一方でアウルとバルトフェルドは共に青の機体で戦い合う。G‐Vは二射のビームカノンと肩のミサイルを放つ。リゼルはミサイルをバルカンで迎撃しな
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