第五十七話 無意味な戦争
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が高いのだろう。こちらのMSの誘いに乗らずガーティ・ルーの主砲を警戒しつつもこちらの戦力を削っていく。実に上手い戦い方だとイアンは内心尊敬すらする。
「これ以上こちらの被害を出すのは下策だ。いったん隊を下がらせて立て直させる!ゴットフリートを連続して放つぞ。敵に付け入る隙を与えさせるな!」
艦の主砲である六つのゴットフリートを交互に撃たせるように指示する。そうすれば敵も迂闊にはMSを落とそうとしないはずだ。しかし、アークエンジェルはイアンの予想を裏切り接近してくる。
「敵艦接近、攻撃来ます!!」
「何だと?ミサイル照準、迎撃しろ!」
「間に合いません!?」
予想外の事態だが接近してきたのならば自然命中する攻撃も多くなるはずだとミサイルを撃つように指示するが、アークエンジェルが先制を仕掛け、主砲であるゴットフリートをアークエンジェルのとゴットフリートによって破壊される。
「くっ、被害状況を知らせろ!」
「ゴットフリート一番、二番、五番使用不可!こちらが後ろを取られました!?照準、合わせれません!」
正面から突撃してそのまま反転するというまさかの行動にイアン達ガーティ・ルーのクルーは驚愕する。一歩間違えればそのままこちらのゴットフリートに落とされていただろうにそれを顧みず逆に攻撃してきたのだ。
「流石はアークエンジェルというべきか……」
一瞬にして五分の戦況がひっくり返り、艦隊戦はアークエンジェルが圧倒していると言える状況となった。MS隊が援護に回るが射線で後ろを取られてしまったガーティ・ルーは有効な反撃が出来ず、MSが落とされていく。
「厄介だな――――」
イアンはそう呟いて現状に堪えるしかなかった。
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