第五十七話 無意味な戦争
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であった。
「貰ったぞ!」
『しまった!?』
エグザスのガンバレルはビームを回避してワイヤーによってストライクフリーダムを絡め捕る。エグザスのガンバレルパックを取り外し、エグザスは変形してそのまま正面のストライクフリーダムへと突撃する。上手く動かない機体をキラは必死に動かしてシールドを展開し防ぐが、ライゴウはそのまま肩と頭部の計四門の機関砲を放つことによってエグザスごと爆発させて吹き飛ばす。
『ウッ――――!?』
PS装甲系統によって守られているストライクフリーダムに爆発は通じないが、ここまで至近距離では被害が無いとは言えない。
「換装するぞ!」
吹き飛ばされたストライクフリーダムが体勢を立て直している隙にライゴウの専用ストライカーの一つとも言えるスペキュラムストライカーを装備した。ビームサーベルを抜出、ストライクフリーダムに斬りかかる。
『――――やらせない!』
キラはSEEDを覚醒させて体勢を崩したままの状態でレールガンとビームライフルを放つ。
「やるねぇ、けど俺もやすやすと取らせるわけにはいかんのでな!」
ネオはその攻撃を躱して斬りつけようとする。しかし、SEEDを覚醒させたキラを相手にそれは不味かった。ビームライフルを一旦放り投げ、逆に抜き放ったビームサーベルで斬りつける。結果、ストライクフリーダムは頭部を、ライゴウは右腕を断ち切られる。
「グッ、まだだ!」
スペキュラムに取り付けられているミサイルが放たれ、キラがそれを躱す間もなく爆発の衝撃を受ける。だが、一方でキラもレールガンを放っており、ネオのライゴウも吹き飛ばされた。キラはそのまま追撃とばかりに体勢を崩した状態のままで胸部にある収束ビーム砲でライゴウの頭部を貫いた。
◇
「ゴットフリート照準、撃てッ!」
イアン・リーがファントムペインの母艦であるガーティ・ルーを指揮し、敵の不沈艦アークエンジェルを沈めようとする。しかし、流石は前大戦の英雄であり、現在もなおトップクラスの高性能艦と言えるだろう。先程から105スローターダガーも攻撃を加えているのだがミサイルやレール砲、主砲によって迂闊に近づくことが出来ず、ガーティ・ルーのゴットフリートによる十二門の砲撃によってですら直撃を当てれない。
「どうするべきか……」
上官であるネオとは違い、イアン・リーは良くも悪くも実直な指揮官である。敵がどれだけ奇抜な戦法を取ろうとも、決してそれに振り回されず堅実な戦い方で突破してきた人物である。こうやってネオに指揮を任されるのも偏に彼がその実直さを持った優秀な人材だからだ。
しかし、その彼をもってしてもアークエンジェル一隻を落とすのに手をこまねいていた。相手の指揮だけでなく一人一人のクルーの質
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