第五十七話 無意味な戦争
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デットであるアウルですら意識が飛びそうになるがビームサーベルを二本展開し、リゼルに十字に切り裂く様に振りかぶる。
バルトフェルドはその攻撃を後方転回で避け、振り上げた足でG‐Vが手に持っている右手のビームサーベルを蹴り上げる。そのままビームサーベルをバルトフェルドは抜出、下から切り上げるように振り抜く。アウルはシールドと肩のスラスターを吹かして無理矢理後ろに下がる。急な動きにGが掛かるものの結果的には攻撃を防いだので良しとするべきだろう。
だが、蹴り飛ばされてしまったビームサーベルを片方失ったことでビームカノンが一つしか使えなくなり、アウルは腰に取り付けていたビームライフルを取り出す。
『このォッ!!』
『ハァッ!』
ビームライフルとビームランチャーでお互いに牽制しあいながら、時に接近戦でビームサーベルとシールドを交差させる。インコムも使用するものの、その攻撃は命中せず、躱されてばかりだ。一見すればバルトフェルドが敵の攻撃を巧く凌いで押しているようにも見えるが、エネルギーを多く消費するビームカノンではエネルギー切れも考慮に入れなくてはならない。
出力も高く、使いこなしきれずとも多くの攻撃手段を持っているG‐Vは僅かながらではあるものの総合的には若干有利といえた。
『コーディネーターは世界の浄化の為に死ね』
『言ってくれるじゃないか、やれるもんならやってみせな!』
ヒルダのドムがロッソイージスに向かって突撃する。エミリオはその攻撃を正面から受けることなく逆にスキュラで吹き飛ばそうとする。シールドを展開したドムはその攻撃を何とか防御するが続く連射を前に押し込まれていく。更にロッソイージスが放つスキュラは曲がり、シールドによる防御も意味をなさない。
『折角の盾も防御に使えねば意味はない。俺の光の槍の勝ちだ!』
『ぐっ、舐めてんじゃないよ!』
そして同様にマーズのドムも終始押され続けていた。ミラージュコロイドを展開されてしまっては敵の動きを読むことなど出来ず、一方的に攻撃されるばかりであり、アームに殴りつけられ、一方的に甚振られていた。
『この野郎ッ!?』
『馬鹿が、まともに相手なんかするかよ。一方的に痛めつけてやるぜ』
キラはその様子を見てドラグーンや二挺のビームライフルで援護するのだが、目の前の相手であるネオのエグザスがドラグーンを止めにかかる為まともに援護しきれない。
『クッ、やっぱりこの感覚、でも――――なら一体何で!?』
「コスモグラスパーにスペキュラムストライカーを用意させろ!こいつに引導を渡してやる!」
そう言ってネオはエグザスを四方に展開してストライクフリーダムをフィールドエッジで切り裂こうとする。当然、キラはそれを許さず迎撃するが、ネオにとっては狙い通り
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