暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D―魔法使いのキセキ―
戦闘校舎のフェニックス
第24話
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に載ってきたんだ?
 俺の思考を読んだのか、ライザーの妹が話し出す。
「お兄様ったら、リアス様があまりに善戦するから高揚したのかしら。普通に戦えば私たちの勝利ですもの。情けを与えたのでしょう」
「『完全になめられてるな』」
 くそ、全くだ。その鼻をへし折ってやりたい!
「それではこちらも始めましょうか。ニィ、リィ」
「にゃ」
「にゃにゃ」
 ライザーの妹の指示と共に獣耳を付けた二人の女の子が向かってくる。確か『兵士』だったはずだ。
 すぐさま構えるが、まさしく獣と言える動きに翻弄され、全身を攻撃される。
「っ!!ブーステッドギア!」
「『Boost!!』」
 倍加を始めるが、敵の攻撃がより強くなっていく。
「ニィ、リィ!ブーステッドギアは十秒ごとに力を2倍させる神器ですわ。イルとネルがやられたことを考えるとおそらく三回倍加されるとあなたたちでは手が付けられなくなります。20秒でカタをつけなさい。その特性上、倍加が済むまで手は出してこないはずです!」
 的確な指示を送るライザーの妹。
 こっちの弱点をよく把握してらっしゃる。
 こっちが手を出せないのをいいことにぼこぼこにしてくる。
「イッセー君!クソ!」
「・・・!」
「『イッセー、もう少し耐えろ!』」
 木場も小猫ちゃんも俺の援護をするために自身の敵に猛攻を仕掛けている。朔夜も見えないが急いで魔法の準備をしているんだろう。
「『イッセー、後ろからくるぞ!』」
 その言葉に後ろを見ると、大剣を振りかざしたもう一人の騎士が向かってきていた。
「はぁぁ!」
「うおっ!」
 それを前に飛び込んで躱す。
「気づかれないタイミングを見計らったんだがな」
「おそらく、姿が見えない人間が指示を出したのでしょう。あの人間が何かしだす前に止めないといけませんわね」
 ちくしょう。俺のせいで作戦がばれたか。
 体育館の時は朔夜と小猫ちゃんが倍加の時間を稼いでくれたおかげですんなりとパワーアップできたが俺一人だとこんななのか?
 そこに新校舎の屋上で爆発が聞こえた。
 服がところどころ破けている部長と部長の治療をしているアーシアの姿が見えた。
 対するライザーは見た感じ無傷みたいだ。
 ・・・俺たちは負けるのか?
 そんなことが脳裏をよぎる。
 いや、駄目だ。負けられない。負けるわけにはいかない。
 さっきは朔夜が時間を稼いでくれたんだ。今度は俺が時間を稼がないといけない!
 ライザーに負けるわけにはいかない。部長のためにも勝たないといけないんだ!!
「俺の思いに答えろ!!ブーステッドギア!!」
「『Dragon Booster!!』」
 宝玉から光が放たれるがこんなんじゃだめだ。もっと力がいるんだ!!
「部長のために力を貸しやがれ!ブーステッドギア
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