戦闘校舎のフェニックス
第24話
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
有しているというのか!?」
相手は新しい剣の登場に焦っているみたいで、慌てるように炎の剣を横なぎに放った。
木場はそれを炎凍剣で防ぐ。すると相手の炎はみるみる凍っていき、最後には剣ごと砕け散った。
それでも、相手は攻撃の手をやめるつもりはないみたいだ。
一旦木場と距離を置くと、腰の短刀を抜き天に掲げた。
「我ら誇り高きフェニックス眷属は炎と風と命を司る!うけよ!炎の旋風を!」
彼女の周りから炎の渦が巻き起こる。
なんて熱さだ!肌が焼けるぞ!
「カーラマインめ。味方が居るのを忘れているのか!」
小猫ちゃんと相手の戦車の方もこの状況の中戦えないのか、この熱風に耐えている。
そして、燃えるような熱風に木場の剣は徐々に溶けて行った。
だが、それに慌てることなく木場は刀身を無くした剣を前に構える。
「僕たちを蒸し焼きにする気か。だけど―――止まれ」
今度は木場の方から疾風が吹く。いや、木場の剣に吸い込まれる感じだ。
それは相手の熱風も同じようで木場の剣に熱風が集まっている。
数秒もすると熱風も疾風も止んでいた。
「『風凪剣』。一度の戦闘に二本以上の魔剣を使ったのは久しぶりだよ」
今度は剣は剣先に輪がついておりその中に渦を巻いていた。熱風をあそこに吸い込んだのか。てか、ほんとにあったよ。
「神器は一人につき一つしか宿らない。なら、他者から神器を奪い所有している、後天的な所有者か?」
「違うよ。僕は複数の神器を所有しているわけじゃない。創ったのさ」
「創った・・・だと・・・?」
「『魔剣創造』。名前の通り、僕が思う魔剣を作り出せる」
そういうと木場は地面に手を当てると、地面から剣が勢いよく飛び出てきた。
色も形もバラバラだ。これら全部、今創った魔剣ってことかよ。
部長が木場の最大の武器は剣だって言ってたがこういう意味だったのか。どこまで騎士に向いている奴なんだ。
「ここね」
「やってるやってる」
ここに敵が現れたようだ。
声がした方に目を向けると、新たに四人居た。
ライザーと女王を除く全員が集まったって事じゃないか!
「『・・・全軍投入か。ありがたい』」
何処からかこっちを見ているんだろう朔夜が呟いた。敵の殲滅が目的だから一か所に集まってくれるのはありがたいことだ。
「そこの兵士さん。お兄様とリアス様が一騎打ちを始めるみたいですわよ」
ライザーの妹が話しかけ、ある場所を指さしていた。
さしている場所は新校舎の屋根の上で、そこには部長とアーシア、そしてライザーが居た。
「直接仕掛けるって言ったって早すぎじゃないか!」
「どうやら、こっちの手が読まれていたようだね」
「・・・そのようです」
ならどうして、それ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ