戦闘校舎のフェニックス
第24話
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た。
なんで戦わないんだ?
アーシアみたいに非戦闘のサポート要員か?
「どうして戦わないんだよ?」
一応聞いてみた。
「僧侶として参加しているが、ほとんど観戦しているだけだ」
すると別の所から返事が聞こえた。
小猫ちゃんと戦っている戦車が答えてくれた。
「なんだそりゃ!」
サポートですら無いと。どうしてそんな子が。
「彼女・・・いや、あの方はレイヴェル・フェニックス。眷属悪魔とされているがライザー様の実の妹君だ」
「いもうとおぉ!」
すぐさま彼女の方を見ると、こやかにこっちに手を振っていた。
自分の妹を眷属悪魔にして、バトルに参加させるなんて!いや、参加しないから観戦してるのか。
「ライザー様曰く、
『妹をハーレムに加えることは世間的にも意義がある。ほら、近親相姦っての?憧れたり、うらやましがる奴多いじゃん?まぁ、俺は妹萌えじゃないから形だけ眷属悪魔って事で』
だそうだ」
本当に変態でバカだった。つか、ライザーの妹もそれでいいのか?
・・・まぁ、妹をハーレムに入れたいって気持ちは十分に理解できる。俺も妹が欲しかった!
「・・・変態が二人」
小猫ちゃんが呟く。
すみませんね。憧れちゃう変態で。
それにしても戦わないとなると本当に俺のすることがない。
「『朔夜だ。返事はしなくていい。』」
朔夜から通信が入る。
「『これから作戦通り、部長とアーシアは相手に気付かれないように敵本陣に奇襲、俺たちは残りの敵の足止め及び殲滅をする』」
どうやら本格的に行動を開始するみたいだ。
「『俺は敵に気付かれないように準備に入るから、敵の注意をそらしてくれ』」
そこで通信が終わった。
俺も何かした方がいいよな。木場か小猫ちゃんの戦いに加勢するか?
ガキン!
そう考えているとき、鉄が砕けるような音がした。
音のした方を見ると、木場の剣が砕け霧散していた。
「光喰剣が!」
木場の剣は光を喰らう闇の剣でアイツの神器だったはずだ。それが砕けるなんて。
「お前の剣は私に通用しない!」
そういう相手の騎士は炎の剣を握っていた。あれで砕かれたのか。
アイツの本領は剣技だ。剣がなくなるのは攻撃手段がなくなるも同然だぞ!大丈夫か!?
だが、俺の焦りも無意味に終わった。
「残念だけど、僕の剣はこれだけじゃないんだ。―――凍えよ」
木場の言葉と共に冷気が漂い、木場の折れた剣の鍔から氷が生えてきた。
ある程度生えると氷は砕け、そして中から氷の剣が出来上がっていた。
「『炎凍剣』。炎すら凍らせる剣さ」
小猫ちゃんを除くみんなが驚いている。
闇の次は氷かよ!この様子じゃ他にも色々あるんじゃないか?
「神器を二つも所
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