ロノフィンは何処に?
明星の英雄
ロノフィン組道中@
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宴】を吹いているワーノルドにあるものを要求した。
「おい、ワーノルド。生肉を十個ほどこっちへ投げてくれないか?」
「何に使うんですかー?」
「何でもいいから。」
ワーノルドは演奏をやめ、ポーチから生肉を十個取り出しロギアへ向かって投げた。
投げられた生肉を持ち、ロギアは剥ぎ取りに使うナイフで生肉を骨からそぎ落とした。
そして、
「そのまま口開けておいてくれよ。」
と、骨からそぎ落とした生肉をイビルジョーの口内へ投げた。
「なっ、何してるんですか!?」
「見ての通り餌付けさ。」
当然、イビルジョーはその生肉をすかさず丸呑みにした。
その後もロギアは生肉をそぎ落としては投げ続ける。
イビルジョーは投げられた生肉を丸呑みし続ける。
「一体全体何をしてるんだろうか…。」
ワーノルドは古龍笙【戦神埜宴】を背中に収めた。
ロギアが生肉を全て投げ終わったところでイビルジョーは今までにあった溢れんばかりの戦意を失ったかのように
きびすを返した。そして先ほどロギアに行った踏みつけを空振りさせ、どこかへと消え去った。
「…ん。」
ロギアは土の上に光る何かを見つけた。傍によって拾うとロギアは愕然とした。
「こいつは…、宝玉か?」
ロギアの手の中には禍々しい気を放っている結晶があった。
恐暴竜の宝玉―――加工屋連合協会の中ではお清めを施してから加工することが義務付けられているほど
畏ろしいものである。と、その時。
「―――ス…。」
どこからともなく声が聞こえた。その直後、宝玉が眩く光った。
「クッ…、なんだか…急に眠くなってきたな。」
ロギアは立ち上がろうとしたがその場に倒れこんでしまった。
「ロギアさん!?どうしたんですか、ロギアさ…」
ワーノルドの言葉も空しくロギアは意識を失った。
「…ここは?」
ロギアは目を覚まし、体を起こした。
見渡す限り何もない青と白の空間。だが、下には見慣れた光景が広がっていた。
「さっきの場所か…、ん?」
ロギアは自分が倒れこんでいた場所が暗くなっているのに気づき、上を見上げた。
すると先ほどまで戦っていたイビルジョーが立っていた。
「…まずい。」
ロギアは立ち上がろうとしたが、
「オチツケ。」
突然喋りだしたイビルジョーの声で腰が抜けてしまった。
「ナマニク カンシャ。」
「…、イビルジョーと話したのは初めてだ。」
「ホウギョクハレイ。ダガ オレノハナシ キイテホシイ。」
「なんだ?」
不思議な空間で不思議な気分のまま、不思議なイビルジョーと会話をするロギア。
「イマ、オレタチジュウリュウヤヒリュウ ゼ
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