暁 〜小説投稿サイト〜
モンスターハンター 〜厄災の狩人達〜
ロノフィンは何処に?
明星の英雄
ロノフィン組道中@
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ロギアは避けようとしたが、回避するそのまさに直前、イビルジョーの左脚に踏まれてしまった。

「グハァッ!」

ロギアは腹部を押さえながらイビルジョーから離れた。
その時、変形したロギアの防具の形が元に戻りさらに質が変わった。

「防御力強化【大】か、ありがたい。」

そしてロギアの傷が、防具の変形の回復と同時に治癒していった。
体力回復【大】の効果で生気を取り戻りしたロギアは再びイビルジョーに向かって斬りつけ始める。
すると、ロギアの足元に生えていた草が枯れていくのが見えた。

「なっ、草が枯れた!?」

ロギアが視線をイビルジョーの口元へ戻した。
そこにはハンターの中でも特に危険視されている強酸性の唾液を垂らしながら
目をうつろにしているイビルジョーの頭部があった。

「もう疲れ状態か…、素直に喜びたいところだがそうも行かないんだよな。」

何故なら、イビルジョーは疲れ状態になるとその食欲のせいか唾液を垂れ流しながらハンターに立ち向かってくる。
ここまで聞けば分かると思うが、イビルジョーの強酸性の唾液は防具をも溶かしてしまうほど強烈なのである。
その効果は忍耐の種で打ち消せるが、その間イビルジョーの強力な攻撃の数々に耐え切らなければならない。
それでは通常時に頑張ればいいじゃないかと言うと、そうでもない。
イビルジョーもその他の飛竜種、獣竜種と同じく怒ることがある。
だが、イビルジョーの怒りは半端なものではない。
通常時は一見すると暗い緑色のような体表をしているが、怒ると隠れていた筋肉が大きく紅く隆起し、口元からは禍々しい気が溢れ
凶悪だった攻撃力が更にひどいことになる。
ただでさえ通常時にロギアの装備が変形してしまうほどの踏み付けが更に強力なものになると考えると、
その恐ろしさが分かっていただけるだろう。
ワーノルドもイビルジョーが疲れているのを察知したか、先ほどとは違う音色を吹き始めた。

「疲れ状態なら転倒させればいい。ならば今まで以上に脚を斬るのみ!」

ロギアは幻影夢想刀【黒夢白現】を握り締め、三度イビルジョーの左脚に斬りかかった。
するとイビルジョーは一瞬伸び上がりそのままロギアが居たほうとは反対側へ倒れこんだ。
ロギアの望みどおり転倒したイビルジョーだったがロギアには疑問が浮かんだ。

「おかしい…、こんなに早くこけるはずが無い。まさか、弱っているのか?」

今度は脚ではなく頭部へ斬りかかった。ロギアは驚くべきものを目にした。

「これは…なんなんだ?」

口内に生えている牙は先が欠け、抜け落ち、とても物が食べれる状態では無かった。
顎部のトゲも原形をとどめているものが少なく、なんとなくやせこけているようだった。
ロギアは相変わらず古龍笙【戦神埜
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