暁 〜小説投稿サイト〜
モンスターハンター 〜厄災の狩人達〜
ロノフィンは何処に?
明星の英雄
ロノフィン組道中@
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ではそれが大型モンスターならどうだろうか。これが二つ目、大型モンスターの存在である。
周辺に巣くっていたのは獣竜種である恐暴竜イビルジョー。
その底なしの食欲と力の強さ、どこにでもいる行動力と悪臭のすごさでは右に出るものはいないともっぱらの噂。
しかも、イビルジョーの唾液は強酸性でいくら頑丈に作っても唾液であっけなく溶かされてしまうのが現状。
そこでギルド本部交通課では街のハンターに協力を要請し、火山地帯で取れる鉱石を使おうということになった。
その火山地帯―――もといラティオ活火山で取れる鉱石は、マカライト鉱石、ドラグライト鉱石、
カブレライト鉱石、エルトライト鉱石、メランジェ鉱石など、凡用性の高い物から
メノウスロー鉱石、コアボルト鉱石、といった純度が高い鉱石、
レジスティ鉱石という耐酸性に優れた鉱石を使い、
ようやく整備された。
それでもイビルジョーはこの道の存在を不服に思うことだろう。
実はこの辺りは草食動物の住処がたくさんあり、イビルジョーにとってはかっこうの餌場だったわけである。
それが道を整備されたことによって交通量が増加。必然的に草食モンスターは移動することになる。
餌場を失ったイビルジョーにとって人間などもはや諸悪の根源に過ぎず、周辺の村々を荒らしまわっている。
さて、長々と喋りましたがまだ一分すら経ってないという有様。

「ありがとう、もうこれで十分だよ。」

とその時どこからともなく禍々しい咆哮が聞こえてきた。

「こ、この咆哮まさか…。」

「どうやらワーノルドの察しの通りのようだな。」

歩くたびに響く地鳴り。鼻を突く悪臭。その体表の色。
―――恐暴竜イビルジョー。人は彼を貪食の凶王と呼ぶ。

「どうします、逃げますか?」

ワーノルドがロギアに問う。

「いや、奴さんは俺達を見つけている。今の時期、奴さんは気が立っているから逃げるに逃げられんだろうな。」

「じゃ、じゃあ一体どうすれば…。」

「決まってんだろ、狩る!」

「言うと思いました…。仕方ない。」

ワーノルドは荷車を止め、降りながら古龍笙【戦神埜宴】を吹き始めた。
すると、どこか神々しく落ち着く音が周囲を満たした。

「ふうん、なかなかいい音出すなその狩猟笛。」

ロギアは幻影夢想刀【黒夢白現】を抜き、その勢いでイビルジョーの脚を斬りつけた。
イビルジョーの脚から飛び散る禍々しい色をした血を避け、再び斬りかかる。
その間、ワーノルドは古龍笙【戦神埜宴】を吹き続ける。
ちなみに、古龍笙【戦神埜宴】で織り成せる旋律は…

「だべってないで俺達の戦闘シーンを描写してくれよ!」

すいませんでした。
突如、イビルジョーは自身の左脚を上げ始めた。

「まずいっ!」

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