ロノフィンは何処に?
明星の英雄
ロノフィン組道中@
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「なにはともあれ、出発完了だな。」
ワーノルドがため息をついた。
「どした、ワーノルド。」
ワーノルドの知り合いであるハンターが防具越しに尋ねた。
「いや、俺乗り物とか苦手でさ。荷車とかに乗るとすぐに酔うんだよ…。」
「そういや、そうだったな。漢方薬いるか?」
「ありがたい…。」
ワーノルドは知り合いのハンター―――テスラから漢方薬を受け取り一気飲みした。
「少しは良くなったか?」
「ああ、すこぶるな。」
ワーノルドの顔色は青白から少し肌色になった。
「ああ、そうだ。ナレーターさん、俺達の通るルートを紹介しといてくれ。」
言われなくてもしますよ。
ロギア達はまずドンドルマの街を目指すため、二番ギルドロードを通る。
ドンドルマで一泊した後、そこから村伝いに歩き古の都ロノフィンを探すという行程である。
「ありがと、ついでに武器も紹介しといてくれ。」
「ロギアさん、さっきから誰と話を?」
「ん、何でもねえさ。」
はいはい。
ロギアが背中に担いでいたのは幻影夢想刀【黒夢白現】。
近年シュレイド地方に現れた幻龍ノストレイジの素材を使った太刀である。
装備者の中には持った途端昏睡状態に陥り、その後二度と目を覚まさなかったと曰くつきの噂もあるが、
ロギアはそれを元気ドリンコで押し切り今も装備していると言う。
ちなみに武器の威力、龍属性値共に臨界近い性能を誇っており武器カテゴリは違うものの、
至高の封龍剣とされる、【真滅一門】をも超えると言われている。
ワーノルドは古龍笙【戦神埜宴】という狩猟笛を使っている。
これは多くの古龍種から取れる太古龍骨という骨をベースに重竜骨、メノウスロー鉱石
モノブロスハートで芯から強化された狩猟笛である。
旋律はそのときのお楽しみと行こう。
「それにしても、他のルートならまだしもこの道だとモンスターは出てこないんだよなー。」
ランス使いの男がぽつり。
「まあいいじゃないか。それこそ平和の象徴だし。」
ロギアが返す。
「ロギアさん、象徴の使い方が違います。」
ワーノルドがまとめる。
「…、ナレーターさん。しゃべってていいですよ。」
じゃあお言葉に甘えて。
二番ギルドロードは最近になって整備された道となっている。
なぜ整備されたかとしては二つ理由がある。
一つは要望である。
実はこの二番ギルドロードが出来る前はこの道は存在せず、一、三、四、五…
と二を飛ばして作られていた。それではおかしいという利用者の要望から整備されたのである。
ではなぜ最近になって整備されたか、その理由がモンスターの存在である。
小型モンスターならば工事用の道具でもその気になれば応戦は可能だ。
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