龍殺しの実を求めて
明星の英雄
グノーム火山組道中
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かけたルドロスを振り回してただけなんで…。」
エイジが必死に手を振る。
「いやいや、それでもこれだけの被害ですんだのじゃからヌシらには感謝せにゃならん。
そうだ、おヌシら今日はこの村の宿で休んでいってはどうじゃ?」
ギルドマネージャーはエイジ達にとって最高の提案を申し出てきた。
「いいんですか?それでは、お言葉に甘えさせてよろしいでしょうか?」
「ああ、かまわんかまわん。好きなだけ、泊まっていってくれ。」
「ありがとうございます!」
エイジ達は突然の朗報に喜び跳ねた。
「とりあえず宿も決まったとこだし、今日はもう宿の部屋に入って寝るか。」
「そうしよう…、俺あのでっけえルドロス振り回しちまって腕とか腰とか痛めちまったっぽいし。」
「ぬぁにいいいい!?」
エイジはおそらく今日が人生最後の日と言われたときにとるような驚き方より驚いていた。カーネロスも口をあんぐり。
ノアは口に手を当てながらも目をひんむきながら、マトレガはいたって普通に見えたが拾っていたはずのそばに落ちていた家の破片を落とした。
「お前って奴は…、どこまで馬鹿力なんだ…。」
「え?」
「普通、ロアルドロスを振り回すハンターはいねえぞ。」
エイジ達は村長の案内に従い、歩きながらダイラスのエピソードに耳を傾けていた。
「だって仕方ねえじゃんかよ!使ってたルドロスが最後の一軒になって無くなっちまって、何か使えそうなのないかなって探してたら
偶然目に飛び込んできちまって、その…ロアルドロスだっけ?とにかくソイツ振り回すしかなかったんだよ!」
「まあ、イカンとは言わんが…。」
カーネロスはあごをおさえていた。
「どうした、カーネロス。」
エイジがたずねると
「あほははふへた。(あごが外れた。)」
と意味不明な言葉をしゃべり始めた。
「言葉覚えたてのアイルーじゃあるまいし、ちゃんとしゃべれ。」
エイジはカーネロスがいった事を分かっていながらあえて冗談を言った。
するとカーネロスは
「はははあほははふへはっへひっへふはほうは!(だからあごが外れたって言ってるだろうが!)」
と、非常事態でありながらも真面目にエイジの冗談に付き合っている。
「クスクス。」
横でノアは笑いをこらえている。
マトレガは…震えている
数分歩いた後ようやく宿に着いた。
村長曰く、ここがこの村の建物の中でもっとも頑強な建物だと村長は鼻高々に自慢した。
その宿の玄関には、対古龍災害建築基準法を満たしているマークが彫ってあった。
「おー、なかなかいい部屋だな。」
部屋の広さはベースキャンプによくおかれる四人がけベッドが三十個ほど並ぶくらいだった
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