龍殺しの実を求めて
明星の英雄
グノーム火山組道中
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「そおりゃああ!」
ダイラスはルドロスをハンマーではなく、大剣のように振り回し始めた。
すると、ルドロスにあたったところの火はたちまち消えた。
「おお!どんどん火が消えてく!」
ダイラスは一軒の火を消し終わったところで、ルドロスを投げ捨て別のルドロスを荷車から引っ張り出した。
すると、荷車の傍に居たマトレガが急にカオスウィングに何かを装填した。
「あれ?何してるんですか、マトレガさん?」
「…水冷弾。」
「あー、なるほど!水冷弾の貫通性能と属性で火を消すんですね!?」
「…。」
ノアが納得すると、マトレガは家が一直線に並んでいるところを探し出した。
「…あった。」
そして、見つけたポイントへ行きそこへしゃがんだ。
マトレガはカオスウィングのしゃがみ撃ちによる水冷弾の連射でどんどん消化に貢献した。
「よし、火消しはこの二人に任せて俺達はまだ避難している人がいないか捜索しに行こう。」
「おお。」
「はい!」
エイジはカーネロスとノアを連れ、村の奥へ走って行った。
一時間後、大方火を消し終わったダイラスだったが最後の一軒というところである危機に直面した。
「あーっ!ルドロスがもうねえ!」
一軒に一体ずつ使ってしまった所為で、ルドロスが足りなくなってしまった。
「どうする…。」
ダイラスはそばに何か使えるものはないかと探し回った。
「ん?おお、アレがあった!」
ふとダイラスは討伐したロアルドロスに目をやった。
「ふんぬぐぅぅぅぅ…!」
ダイラスは尻尾をつかみ、引きずりながらロアルドロスを最後の家まで持ってきた。
「ぬぅぅぅおぉぉぉらぁぁぁぁ!」
そして、ロアルドロスを振り回した。
だが、最後の一軒はダイラスの想像していた上を行った。
消えるかと思われた火はそのロアルドロスの巨体により家ごと潰れ消えてしまった。
その後、ダイラスは腕を痛めた。
「イテテテ…、無理やりでっけえルドロス振り回したら腕が痛くなっちった…。
ふがっ!?」
ダイラスは腕に何か粉のようなものがひっつく感覚を覚えたが、すぐに腕の痛みと共に消えてしまった。
振り返ると、マトレガが小瓶を持ちながらグッドサインをしていた。
おそらく、生命の粉塵を使ったのだろう。
ダイラスもグッドサインを返した。
「いやいや、本当にありがとうございます。なんとお礼を言えばよろしいのやら…。」
「ワシからも感謝するぞい。ヌシらようやってくれたわい。」
緊急消火活動の終了から小一時間後
この村の村長とギルドマネージャーである老人がお礼にと挨拶を言いに来た。
「いえ、俺達はふと見
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