龍殺しの実を求めて
明星の英雄
グノーム火山組道中
[5/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
うか…。」
ダイラスとエイジは二人一緒に腕を組み、似たような格好で考えた。
「そういえば、ノア。何でリオレイアの行動が分かったんだよ。しかもあんな正確に。」
ダイラスは考えることをあきらめ、先ほどの戦闘から気になっていた事をノアに聞いた。
「え?フフフ、実はね…このお守りのおかげなの!」
と、ノアは首から下げているネックレスをダイラス達に見せた。
「これをつけていると、なぜか狩ったことのあるモンスターの行動が手に取るように分かるのよ。
特にリオレイアとかの飛竜種の行動がね。」
「なるほど龍の護石か。」
「あったりー!」
カーネロスがお守りの正体を当てた。
「ということは、千里眼の類のスキルが発動していると言うことか。」
エイジが武器を研ぎながらノアに聞いた。
「ええ、恐らくそうだと思います。」
ノアは強撃ビンを調合しながら返事をした。
「なぁ。」
「ん?どうした、ダイラス。」
「なんか、暑くねえか?」
ダイラスは汗を拭った。
「言われてみれば、心なしか暑い気がするな…、ん?」
エイジがグラビドZヘルムを外すと、マトレガが指差していた方向をみた。
「ダイラス、こりゃ多分あれのせいだ。」
「え?ああ…。道理で確かに暑いわけだ…。いや、暑いじゃなくて熱いか。」
そこには大地の神秘、グノーム火山が周辺の熱さを物語っていた。
「いつのまに俺達はマゼラティア地方まで来ていたんだろう。」
近年発見された未開の地、マゼラティア地方。
主に、美麗なる渓流、ドール渓谷
熱帯雨林、ジャンバリア水没林
広大な砂漠地帯、砂原キューノ
空気も凍る永久凍土、クォーラル氷帯
そしてここ、グノーム火山で構成されている。
噂ではドール渓谷、クォーラル氷帯、グノーム火山には深部に伝説の龍が生息しているとされる。
「気をつけろ〜、何が出てくるか分からないからな。」
エイジは研ぎ終わったメルトブレイヴァーを背中にしまった。
「おっ、ギルド大環状線だ。」
カーネロスはクーラードリンクを飲みながら目の前の環状線を眺めていた。
「カーネロス、まだクーラードリンクは早くねえか?」
「俺、汗っかきなんだよ。だから熱さには早めに対策しとかねえと…。」
カーネロスはフィラデルフィアXヘッドを外し、胴部分の防具を外した。
「うっわ!」
ダイラスは引きながら驚いた。
「な?早めに熱さ対策しとかねえとこうなっちまうわけよ。」
カーネロスが着ているインナーは誰がどこから見ても分かるくらい汗にまみれていた。
「あなたまるでロアルドロスみたいね。」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ