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エイジが吹っ飛んでいた。

「あっ…、スマン。」

エイジはカーネロスの振り上げた陸海空覇剣【孤高】に吹っ飛ばされていた。
その時、リオレイアがエリア移動の兆しを見せた。
しかし、まだ戦闘時間は少なかったのだがそこに陸戦女王の風格は無く脚を引きずりながら退散するリオレイアがいた。

「…よぉし、荷車へ乗り込めぇ。」

エイジはわき腹を押さえていた。

「俺、リオレイアの尻尾を剥ぎ取りたいんだけどいいか?エイジさん。」

「ああ、構わん。というか、俺も剥ぎ取りたいしな。」

エイジとダイラスは方向を変え、リオレイアから斬り取った尻尾へ向かった。
ダイラスは剥ぎ取りで妙な素材を見つけた。

「エイジさん、すっげえ光ってる鱗が取れたんだけど。」

「それは雌火竜の天鱗だな。おめでとう、希少価値がとても高いんだその素材。」

「へぇ〜。」

ダイラスはしばらく眺めながらポーチへしまった。

「ダイラスさーん、エイジさーん!早くしてくださいよー!」

ノアとマトレガ、カーネロスはもう荷車に乗り込んでいた。

「ああ!もうすぐそっちへ行く!行こう、ダイラス。」

「おう!」

ダイラスとエイジは荷車へ向かって走り出した。
その時、ノアがまた何かを感じ取った。

「上空三百二十メートル!何かが滑空奇襲してきます、緊急回避でよけて!」

「なんだって!?」

二人はあわてて緊急回避した。その直後二人の場所に飛び込んできたのは

「あいつ!さっきのリオレイアじゃねえか!」

先ほどまで戦闘していたリオレイア。しかも、

「あんな動き、今までに見たことがないぞ!?」

そのリオレイアは、対に存在する火竜リオレウスのように上空から奇襲を仕掛け、体を縦に一回転させた。
ノアの予知はなおも続く。

「右百七十八度方向転換、三連ブレスです!ダイラスさん緊急回避を!」

「おっ、おう!」

起きあがったばかりのダイラスはノアの予知に従い、再度緊急回避を行った。
ノアの予知にリオレイアも従っているかのようにダイラスがもと居た場所へ三連ブレスを放った。

「ひいいいいい!!」

ダイラスが必死に逃げていると、リオレイアは突然声を無くしその場へ倒れた。

「なんだ!?」

ダイラスとエイジはやっとの思いで荷車にたどり着いた。

「…毒の効果。…死んだ。」

マトレガは荷車の上で弾丸を調合しながらつぶやいた。

「そういうことか。エリア移動する前にかかっていた毒の効果で死んだってわけだな。」

「…。」

カーネロスが一人納得すると、マトレガはまた黙々と調合を再開した。

「しっかし、あのリオレイアでかかったなー…。」

「ああ。なぜだろ
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