龍殺しの実を求めて
明星の英雄
グノーム火山組道中
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トブレーヴァーはグラビモスの原種と亜種の重殻を用いた二属性剣。
白の剣はリオレイアを毒苦に陥れ、黒の剣はリオレイアの甲殻を焼く。
「そおい!」
ダイラスはフラストレーションを力の限り振り上げた。その軌道は真っ直ぐにリオレイアのあごを貫いていた。
「だあああああああ!」
返す刀でフラストレーションを思い切りリオレイアの頭部へ叩きつける。叩きつける。大事な攻撃なので二回叩きつけました。
「ずおりゃあああ!」
そしてリオレイアの頭部へ思い切りカチあげる。
途端にリオレイアはその場にうずくまり痙攣し始めた。
「ぬおっ!?もう麻痺かよ早えな!」
ダイラスは力を溜め始めた。
その最中、カーネロスは尻尾のほうへ向かった。
「尻尾は任せろ!」
カーネロスは尻尾の近くへ行くとダイラス同様力を溜め始めた。
「ぬぅぅぅぅっぅぅぅぅぅ!」
陸海空覇剣【孤高】がカーネロスの力の溜め具合に応じて光り始める。
「どおりゃぁあああああああ!!」
ダイラスとカーネロスは同時に今までに溜めていた力を解放した。
フラストレーションはリオレイアの頭部を揺さぶり、目とあごのトゲを粉砕した。この力具合だと、リオレイアは恐らく脳震盪を引き起こしていてもおかしくはないほどである。
陸海空覇剣【孤高】はリオレイアの尻尾の甲殻、肉、骨を断ち斬りその力の強さのあまり、地面までも分断した。だが、カーネロスは振動のあまりしびれていた。
同時に二箇所で起こった痛みと衝撃にリオレイアは怯み、しばらく硬直した。
が、さすがは陸戦女王。すぐに意識を取り戻し、怒り状態へ移行した。
リオレイアの空気をも振動させるその咆哮にダイラス達剣士組は耳を塞いだ。
「クッソー、うっせえな!」
が、ダイラスだけは周囲の剣士より早く復帰しリオレイアの頭部を殴り始めた。
その時何かを察知したノアが叫んだ。
「左六十五度方向転換サマーソルトアタック!ダイラスさん、エイジさんを蹴ってあげてください!」
「!?…分かった!」
ダイラスはその言葉に躊躇せず、リオレイアの左足側に居たエイジを蹴った。
直後緊急回避を行った二人の元いた場所をリオレイアの尻尾が通り抜けた。
ノアの言葉通りの攻撃だった。
「ちょっ…、何で今のが分かったんだよ!」
「話は後です!まずはこの子を撃退しましょう!」
ノアは強撃ビンから毒ビンへ取り変え、リオレイアへ向かって射り始めた。
対弓【陸戦空射】は毒ビン強化の特性を持ち、火属性値が最も高い弓とされている。
気づいたときにはリオレイアは毒状態に陥った。
「おっ!毒になったか、やったな!」
カーネロスは大剣を振り上げながら賞賛。その時、
「ぬおわ!?」
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