クトゥグアとの戦い T
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れよ。我は無貌の神。混沌の支配者也!」
聖句を唱えた。権能を十全に使用するための準備を整えた彼が、迫る蒼炎に対してした行動は・・・
「ォ、オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
腕を交差させ頭を防御。それだけしか出来ず、蒼炎へと飲み込まれた。
ボッ・・・!!!
瞬間、世界から音が消失した。それはほんの一瞬。地面へと落ちた蒼炎は、凄まじい音を立てながら地面へと埋まっていく。・・・地面を、溶かしながら落ちているのだ。
神気が混じった蒼炎は、地面の分子まで消滅させながら突き進む。威力が下がる素振りすら見せず、蒼炎は火山に大穴を開けていったのだ。
『・・・これで終わりか。呆気ないものだ。』
避けるのでもなく、迎撃するのでもなく、護堂が選択したのは防御だった。彼女にしてみれば、それは一番の悪手であると言わざるを得ない。アレは、防御出来るような物ではなかったのだ。いかなる防御をも突き崩し、消滅させるという絶対の自信がある。それ程の攻撃だった。
その証拠に、巻き込まれたフサッグァたちが消滅している。例え神獣とはいえ、炎を司る彼らが、格の違いすぎる力に対抗出来なかったのだ。
『・・・詰まらぬ。我が宿敵は、このような男に破れたのか・・・。』
クトゥグアの、若干寂しそうな声が隔離世へと響き渡った。
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