1章 平穏な生活に終止符
第二話「バイバイ。僕の生活。」
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て…。何かあったの?」
シャイン
「まさかとは思うけど…お前じゃないよな?」
メルは頭に?を浮かべるように頭を傾げた。
メル
「何がよ。私は私よ。」
シャイン
「いやいや…そういうことじゃなくてだな…。うーん。もぅいいや。僕疲れたから帰るね。」
メル
「まって!!」
僕が彼女の横を通り過ぎる時、彼女は僕の裾を持ち、引き戻した。
シャイン
「ちょっ!?な、何さ!!」
メル
「よかったら…どうかな?」
シャイン
「な、何がだよっ!?」
こいつが呼び止めるってことはとんでもないことに違いないと本能が言っている。なんとか逃げだしたい。
メル
「私と契約しない?」
シャイン
「契約?な、なんのことかな?んじゃ僕はっ!!」
逃げ出そうとした途端、僕はいつの間にか地にひれ伏していた。
シャイン
「うげっ!!」
メル
「人の話を聞きなさいな。それに私から逃げようとしても無駄よ。」
メルは微笑み、アスファルトを絨毯のようにまくっている。
さ、さすがすぎる…。というかここまで来ると怖いな。本当に…。
シャイン
「な、なんなんだよ!!僕に構わないでくれ!!」
メル
「無理よ。私たち…友達じゃない。」
シャイン
「んっー。もうっ…なら早く言ってくれよ。」
メル
「私たちと同じ体質を持つ人を探して欲しいの。」
シャイン
「つまり…僕にそれを手伝えと?」
メルはコクコクと頷いた。そして這いつくばる僕に手を差し伸べた。
メル
「やりましょう。二人で。」
ここで「はい。わかりました。」なんて言えるわけがない。僕は…
メル
「この世のルールを覆しましょうよ。」
手を払おうとする手がピタリと止まった。一時期僕もこの世のルールに納得のいかない節があった。だけどいつの間にか受け入れてしまっていた。そうだ。僕たちが縛られる必要なんて…ないじゃないか!!
シャイン
「いいよ。話に乗るよ。」
僕はその手を引いた。その時、彼女は微笑んで見せた。僕も彼女のように前を向いて歩いていたいと思った。
メル
「明日…楽しみにしてるわ。」
シャイン
「明日?どういうこと?」
メル
「時期にわかるわ。それじゃ。」
メルは立ち尽くす僕を横切って去って行った。
僕はどこか憧れた。あのカリスマ性といい、心を惹きつけることといい…。
シャイン
「なんだろう…。落ち着かない。」
この日、僕は落ち着きがなかった。家に帰宅した後もそうだ。なんだろう。この懐かしいような…そうでないような…。
シャイン
「くそっ…。うざったい…。寝よう。うん。」
翌朝_________
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