第八話 対決!二人のボクサー
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大河が聖衣を着る前に岩鉄が鱗衣を解除した。
生身になる岩鉄に大河は尋ねた。
「お前・・・一体・・・」
「俺は確かに海闘士だが・・・俺にはもう一つの名がある・・・俺の名は香取!香取岩鉄だ!」
「香取・・・まさか!」
「おうよ!俺は香取石松の甥!香取岩鉄よ!なぁ!高嶺竜児の息子さんや!」
「!?」
目の前の海闘士が竜児の真友・香取石松の甥である事に驚く大河。
「お前が・・・石松さんの甥?」
「ああ・・・証拠を見せてやるぜ・・・!!」
証拠を見せると言って天高く飛び上がる岩鉄。それはただの跳躍ではなく・・・あのフィニッシュブローの体制だ!
それは・・・
「ハリケーン!ボルト!!」
岩鉄の一撃が地面を砕いた。それは大河の物とは比べ物にならないほどの威力を秘めていた。
「これは・・・石松さんの必殺ブロー!」
「へ!俺は石松叔父さんの試合のテープを擦り切れるまで見たんだ・・・俺はボクシングを独学でやって叔父さんのハリケーンボルトを習得した・・・おめえの聖闘士ファイトのハリケーンボルトより!俺のハリケーンボルトの方が本物だ!!それを証明するために!おめえに決闘を申し込む!!」
岩鉄の心を聞いた大河は避けることが出来ない事と思いリングに立った。
お互いにボクシンググローブを装着し向かい合った。
「吠え面かくんじゃねえぞ!」
「わかったよ・・・鉄!」
その言葉がゴングとなり二人の戦いが始まった。
かつての石松のような型にとらわれない戦い方をする岩鉄に翻弄される大河。
大河がジャブを繰り出すが岩鉄は跳んで避けると大河に飛び掛かる岩鉄。
今まで聖闘士としての真剣勝負を繰り返してきた大河にとっては初めてのボクサーとしての戦い。
何処かでこの試合を楽しんでいるような大河でもあった。
「行くぜ!ブーメラン!フック!!」
「!!」
大河のブーメランフックが飛び掛かる岩鉄に炸裂すると吹き飛ばされる岩鉄だが身軽な体格を生かして体勢を立て直す岩鉄。
「へ!へへ・・・そう来なくっちゃな!行くぜ!!」
大河に向かって跳躍する岩鉄。
「受けて立ってやる!」
岩鉄に向かって拳を構える大河。
「ハリケーン!ボルト!!」
岩鉄の拳が大河に向かって
「ブーメラン!フック!!」
大河の拳が岩鉄に向かって
放たれた瞬間
凄まじい爆発を起こしリングを吹き飛ばした。
衝撃に打ちのめされる大河と岩鉄だがお互いに膝をつかなかった。
「へ・・・へへ・・・やるじゃねえか」
「おめえもな」
お互いの健闘を称え合うかのような大河と岩鉄の言葉。
「けどな・・・最後まで・・・立って
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