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占術師速水丈太郎  ローマの少女
第五章
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すが」
「そうなのですか」
 これは意外な言葉であった。速水はてっきり彼は警察の人間だろうと思っていたのである。だがそれは予想が外れた形となってしまった。
「はい、今回はかなり特別なので。まあそれもお話します」
「わかりました」
「まずは申し遅れている私の名前を」
 男はかなり遅い名乗りを行った。


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