第五十六話 決死の覚悟
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う。ショーンのゲルググJG型では侵入することが出来そうになかった。
『ルナマリア、行ってくれ。俺は別ルートを探してみる』
「あんまり無茶しないでね。デイルの事だって……」
『わかってるさ――――』
最近は鳴りを潜めていたショーンの憎悪もこうやって一人に放置してしまえば、いつ怒りが爆発するか分からない。もし、一人になったことで暴走する結果となればこのような敵陣の真っただ中で待っているのは死だけだろう。ルナマリアは心配しながらも時間があまり残されていない為、そのまま狭い道を進んでいった。
そうしてしばらく進んでいくと正面にゲートが現れる。そのゲートに向かってコアスプレンダーのミサイルを放ち、破壊した。辿り着いた場所は広く――――そして中央に円形の物体がある。レクイエムの中枢だ。
「これならまだ間に合う!」
コアスプレンダーはチェストフライヤーとレッグフライヤーを合体させ、インパルスに換装した後、ブラストシルエットを装備してケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲を構える。そして放たれた砲撃によってレクイエムは機能を停止した。
◇
「あれは!」
一方で他の入り口を探していたショーンは見つからなことでこのままレクイエムの砲頭に直接突撃するかと考えていると正面から一隻の艦が現れるのを発見する。
「まさかあれにロゴスが?だとしたら逃がすわけにはいかない!」
ビームマシンガンを放ち、敵艦との距離を詰めるショーン。
『味方MSはいないのか!?』
『何故こんな所に敵が!?』
『撃て、とにかく撃って近づけさせるな!!』
ファントムペインのガーティ・ルーと同系統の敵艦からゴットフリートを含む殆どの砲撃が放たれるがゲルググJG型の機動力は高く、ミサイルやバルカン砲ですらまともに命中しない。逆にビームマシンガンでミサイル発射口やバルカンの砲頭を潰していく。そして、殆どの砲頭を潰したのちに艦橋に近づきビームマシンガンを構えた。
「投降しろ!貴様らの負けだ!!」
ダイダロス基地での戦いによってようやくロゴスという組織が完全に壊滅する。その段階までたどり着いた。そう、ショーンは確信していた。
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