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その男はインフィニット・ストラトスマン
彼の『ふつう』
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だな、蓮。まったく今まで何をしていたんだ?」

 先程のは別に、喧嘩ではない。ただ、久しぶりに会ったもの同士、言いたいことが有りすぎて、ただ爆発しただげだ。

「それは、束の手伝いとか?」

「まったく、少しはこっちに帰ってこい。一夏が寂しがっていたぞ?」

「まー、それは今度で。それにしても、黒い水着とはなかなかのセンス。中学の頃とはかっ」

 すかさず、千冬のチョップが降り下ろされる。

「安心しろ、今度は手加減した。一夏が選んだものだが、どうだ?」

「うん、めちゃめちゃきれい、映えるよねー黒髪。やっぱ千冬は黒似合うよな、黒騎士に改名したら?」

「誉め言葉だけ、受け取っておこう」

 そして、二人は話に花を咲かせる。他の教師たちが来るまで。関係者とか部外者とか関係なく、幼馴染みで親友として。

 細田蓮は『ふつう』の人間。

 良く言えば、凡事徹底。

 悪く言えば、唯我独尊。

 彼の『ふつう』を曲げられるのは、織斑千冬と篠ノ之束だけ。
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