第一章 護れなかった少年
第十二話 第二回第一層ボス攻略会議
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
張りのある声で叫んだ。
と、同時にここにいるほぼ全員がざわざわと揺れる。
......まぁ、今の発言、βテスター達との融和を望むようにも取れるからだ。
僕的には大賛成だけれど。
っていうかそうなってくれると本当嬉しいんだけど。
「出所はともかく、このガイドのおかげで二、三日かかるはずだった偵察戦を省略できるんだ。正直、すっげーありがたいとオレは思ってる。だって、一番死人が出そうなのが偵察戦だったからさ」
広場のそこかしこで色とりどりの頭がうんうん、と頷いている。
「......コイツの情報が正しければ、ボスの数値的なステータスはそこまでやばい物じゃない。もしSAOが普通のMMOだったら、みんなの平均レベルが三......いや、五低くても楽勝だと思う。だからきっちり戦術練って、回復薬いっぱい持てば、死人なしで倒すことも夢じゃない。......いや、違うな。絶対に死人を0にする!それはオレが騎士の誇りにかけて約束する!!」
よっ! ナイト様! というようなかけ声が上がり、盛大な拍手が続く。
「それじゃ、早速だけど、これから実際の攻略作戦会議を始めたいと思う。何はともあれ、レイドの形を作らないと役割分担も出来ないからね。みんな、まずは仲間や近くにいる人とパーティーを組んでみてくれ」
......さようなら、僕の攻略会議......。
一瞬で諦める。
ちなみにSAOでは1パーティー六人、この場にいるのが四十六人らしいので、七パーティー作って四人あまり......ってところかな?
一瞬、この前見かけたエギルさんの所に入れて貰おうかと思ったが、エギルさんはすぐに仲間を見つけたらしく、すでに周りに五人のゴツい装備の人がいる。
......う〜ん......。
おそらくいるであろうキリトも腕だけは確かなので、今頃、すでに誘われているだろう......。
ああ......ハブられはんた〜い。
などと、自分でもよくわかんないことを考えて現実逃避をしていると......
「え、えっと、ソラ君......だよね?」
......ええっと......パーティー誘われ来た?来ちゃった?マジで?
そう思いながら振り向くと、そこにはあのとき、僕が勝手に離れた時にいた人たちのうちの一人、ネオンさんがいた。
「やっぱりソラ君だ」
そう言って柔らかく微笑むネオンさん。
「えっと......何か用?」
「あ、うん。パーティー組まないかな?と思って」
そこでまた微笑むネオンさん。
......まぁ、ここは恥を忍んで誘いに乗ろう......。
「......じゃあ、お願いするよ」
そう言ってパーティー申請をネオンに送る。
すると、ネオ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ