挑発
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が後ろにさがった時、ラウラが二人に最後の挑発を言い放った。
「やはりあんな愚かな女や種馬とつるんでいるようでは腑抜けになるものなのだな!!」
「愚かな女……?」
「鳴雨響と言ったか? 奴のことだ。奴の殺気は確かに目を見張るものだがそれだけだ! ただそれだけの女が私に勝とうなど愚か以外に何がある?」
ラウラは響のことを明らかに馬鹿にしていた。それと同時に、セシリアの頭の中で何かが切れる。
「……許しませんわ、わたくし自身や国のことを馬鹿にされたぐらいなら我慢できますが。……わたくしの思い人のことをあろうことか愚かな女などと――」
セシリアは展開してある『スターライトMk−U』をラウラの方に向けると間髪いれずにビームを打ち込む。
「――絶対に許しません!!!!」
怒りのこめられた声を発しながらセシリアはラウラを睨む。
「あーもう! そこで切れちゃダメでしょうがセシリア!! でもまぁいいわ、アンタはここで叩き潰す!!」
「フン、やってみろ。力の差を教えてやる」
ラウラの声と共に、戦闘が開始された。
「それにしてもまさか響が出場するなんてな、でも何で急に?」
「ちょいとな」
響と一夏、そしてシャルロットは三人で廊下を歩いていた。
「ところで今日使うところって何処だっけ?」
「第三アリーナだ」
「「うわぁ!!?」」
突然の箒の登場に一夏とシャルロットは驚きの声を上げる。
「そんなに驚かなくともいいだろう」
箒はむっとする。二人の反応が思ったより大きかったことに少し眉をひそめていた。
「まぁ篠ノ之がいきなり出てきたことは置いといてよ。さっさと行こうぜ?」
思わず立ち止まっていしまっている一夏たちに声をかけ、あごで第三アリーナの方を指し響は歩き出す。
その響の隣にシャルロットがつき、二人の後ろに一夏と箒が続く形となった。
だが第三アリーナに近づくにつれなぜか周囲が騒がしくなり始めた。先ほどから小走りに急ぐ生徒達が目に付くのだ。
「なぁ箒。今日は確かあんまし使用人数いなかったはずだよな?」
「そのはずなのだが……とりあえずピットに行く前に様子を見ておくか?」
箒の提案に皆が頷き、ピットの方ではなくアリーナの観客席の方のゲートに向かう。
「もしかしたら誰か模擬戦しててそれを見てるのかもしれねーぜ?」
「でも……それにしてはちょっと様子がおかしくない?」
シャルロットが言った瞬間。大きな爆発音のようなものが響いた。
爆発音がしたほうを見ると、もうもうと土煙が立ち込めている。するとその煙を切り裂き鈴音とセシリアが飛び出した。
二人のISは所々傷ついて
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