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バカとテストと召喚獣 〜失った少年〜
第1章 僕と文月学園。
八時間目  壊された大切な物
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「蒼空、とりあえず今は切り替えよう」
「うん......そうだね......」
僕は折れてしまったシャープをしまって、向き直る。
......とりあえずあったら根本ってやつ1発ぶん殴るけど。
「で、雄二は教室がこんなになっているのに気づかなかったの?」
「協定を結びたいという申し出があってな。調印のために教室をカラにしていた」
「協定じゃと?」
「ああ。4時までに決着がつかなかったら戦況をそのままにして、続きは明日午前9時に持ち越し。その間は試召戦争に関わる一切の行為を禁止するってな」
「それ、承諾したの?」
「そうだ」
あれ?何かおかしい気が......。
「その卑怯者がそんな素直に協定を結ぼうとするのかな......」
「?どうしたの蒼空?」
「いや、なんかその根本っていう人、そんなに卑怯ならこんな素直に協定を結ぼうとするかなぁって思ってさ」
「それなら、教室の文房具破壊したけど?」
「でも、なんだか嫌な予感するんだよね」
「ま、とにかくだな、今日の戦闘はあいつらを教室に押し込んで終了になるだろう。そうなると、作戦の本番は明日になる」
まぁ、いいか。
「明久、蒼空。とりあえずワシらは前線に戻るぞい。向こうでも何かされているかもしれん」
そう言って、秀吉が駆け足で出て行った。
じゃ、僕も行きますか......
そう思って、駆け足で秀吉を追う。
すると、秀吉は全力で走っていなかったのか、すぐに追いつくことができた。
「秀吉、確認のために聞くけど、あれをやったのは根本とかいう人たちなんだよね」
「そうじゃが、急にどうしたんじゃ?蒼空よ」
「ん?ただ、思いっきり一発ぶん殴ろうとしただけだけど?」
「......」
「どしたの秀吉」
と、そこで明久が追いついてきた。
「何か、まだいろいろやってきそうだね」
「僕もそう思う」
「そうじゃな。この程度で終わるとは思えん。気を引き締めた方が良さそうじゃ」
それは確かに。
っと、戦場が見えてきた。
「では、くれぐれも用心するんじゃぞ!」
「「秀吉もね!」」
で、部隊に戻ると、
「吉井、織斑!戻ってきたか!」
出迎えてくれたのは須川くん。
あれ?今は島田さんが指揮を取っているんじゃ...
「待たせたね!戦況は?」
「かなりまずいことになっている」
「え!?どうして!?」
まさか、誰か人質に......ってまさかそんなことはないよね。
「島田が人質に取られた」
「なっ!?」
......。うーんと、ほんとになったよ......
「おかげで相手は残り二人なのに攻めあぐんでいる。どうする?」
「......そうだね。とりあえず状況が見たい」
「僕も」
「それなら前に行こう。そこで敵は道を塞いでいる」
人が気を抜けると、そ
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