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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
08 はるかなる日々 その二
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々と掲げたのがポイントである。
 旗がはためく音は思った以上に大きい。
 翻った旗の上から私は声を絞り上げて叫ぶ。

「聞け!
 神聖ゼテギネア帝国の諸君よ!
 我らは反乱軍ではない!
 神聖ゼテギネア帝国の圧制に対抗し、開放を願うトリスタン皇子の下に集まった解放軍だ!
 我らはここに予言する!!
 トリスタン皇子自らゼノビアを解放する事を!」

「黙れ!」

 デボネア将軍が城壁上の私に向かって吠えるが、アッシュへの警戒をしなければならないのでそれ以上の事ができない。
 誰もが気を緩めたその空白に、伝令の叫び声が周囲に轟いた。

「伝令!
 魔法都市パルマノーバが陥落!
 反乱軍主力がこちらに向かってきます!!」

「何だと!
 ロシュフォル教会に待機させていた兵はどうした!」

 帝国軍将校の叫びに、伝令に化けたコリが負けず劣らずの声で叫び返す。
 帝国軍に動揺が広がりやすいように。

「反乱軍の一隊におびき寄せられて、反乱軍の補足に失敗したとの事!」

 事実である。
 デネブを仲間に引き入れた事で、最上の囮ユニットであるパンプキンヘッドを大量投入する事が可能となったからこその策だ。
 そして、この手の情報戦は嘘を言うのではなく、真実をいかに装飾するかにかかっている。

「援軍だ!援軍が来るぞ!!」
「敵だ!敵が背後から襲ってくるぞ!!」

 沸く味方に動揺する敵。
 デボネア将軍が数歩下がり、部下に指示を出す。

「エルランゲンへ撤退する。
 殿は私がつとめる。
 ひとまず、ここは潔く負けを認め退却するとしよう。
 また戦場で会おう。諸君」 

 整然と隊列を整えながら撤退する帝国軍。
 こっちはそれを追撃する手段も気力もなし。

「負傷者の治療に当たって頂戴。
 ミュルニークと連絡線の確保を急いで。
 ゴヤスから後詰を呼んで来て頂戴。
 トードが集めているはずよ」

 指示を出しながら、私はアッシュの側に駆け寄ってヒーリングを唱える。
 血まみれのその姿は狂戦士の名前に相応しい。

「悪い。
 守れたが一杯死なせちまった」

「いいえ。
 貴方に頼んだのですから、これは私の責任でもあります」

「わかった。
 少し休ませてもらおう」

 そう言って、アッシュは立ったまま気を失った。
 こうして、城塞都市バイロイトをめぐる戦いは解放軍の勝利に終わった。




 翌日、トードが集めた傭兵を主体にした増援500が到着。
 ファイターとバーサーカー主体で城門に入った時に、『人徳って大事だな……』と思ってしまったのは内緒。

「あんたが、この町の反乱軍の大将か?
 俺の名はライアン。
 『獣王』って呼ばれる大陸
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