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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
08 はるかなる日々 その二
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 死者への黙祷を数秒で済ませて、私もいつもと変わらない笑顔で微笑み返した。

「もちろん。
 私を誰だと思っているの?」




 城門前に行くと、双方の兵が二人を囲んでいる。
 多分あれがアッシュとデボネア将軍だ。
 その剣戟は音楽となり、飛び散る火花は二人を芸術に押し上げる。

「ハイランドは誇り高き戦士の集団だったはず!
 なのに、どうしたことだ!
 今のおまえたちは、ただの殺し屋ではないかッ!
 武人としての誇りはどうした?」

「黙れッ!
 私はおまえたち、反乱軍を倒すためにここへ来た!
 世の平和を乱す輩を根絶やしにする為にこのゼノビアへやって来たのだ!」

 遠くから見ても分かる太刀筋の違い。
 なるほど。
 これがジェネラルの戦いか。
 そして、それについていけるアッシュすげぇ。

「大体、お前のような将軍が何故このような地にいるのだ?
 おまえはエンドラから遠ざけられたのではないか?
 違うか?
 デボネア!」

「違う!
 私はハイランドの誇りと陛下の高き理想を実現するためにこの地に居るのだ!
 お前らが陛下の理想を理解しようとしないから、人心は荒れ、平和はまだ実現しない!」

 全身鎧ってあんなに早く動けるんだ。
 私知らなかった。
 あれがソニックブレード。
 フレディを一撃で殺した……
 感傷的になるな。私。
 何でデボネア将軍がこの一騎討ちを受けた?

「平和を乱すだと?
 ならば、このゼノビアはどうしたことだ?
 大陸一栄華を誇ったこの町も、いまではただのスラムではないか!
 これがおまえたちのいう理想国家なのか?
 これがエンドラの意志なのか!!」

「これ以上、陛下を愚弄することは許さんッ!
 わからんだろう!
 この帝国を、平和を維持する事の重さが!!」

「わかる訳ないだろうが!
 何年牢に幽閉されたと思っていやがる!!」

 そうか。
 こちらの心を折ろうとしているんだ。
 報告では1000の兵力の内300が戦死し300が負傷。
 隊としては全滅判定を出さざるを得ない。
 だが、こちらも相手に同程度の損失を与えている。
 敵が、城塞都市バイロイトを落とすのならば、これ以上の損失は避けたいのだ。
 なぜならば、反乱軍本拠地のミュルニークには2000以上の兵がいるのだから。
 そしてそれは成功しつつある。
 技量で凌いでいたアッシュの体力がもたなくなっているからだ。
 それを見逃すデボネア将軍ではない。
 もちろん、それを見ている私も。

「旗を掲げよ!」

 私の声に、城門に旗が掲げられる。
 それは、反乱軍が勝手に使っていたゼノビア王国の国旗の他に、トリスタン皇子の旗を堂
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