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キャラメル
第一部
第一章
キャラメル
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  小説家は大人になってからでも遅くはないからね。
  ありきたりなことしか書けなくて悪いけれど、応援しています!
  
追記
  宮本乃愛さんをご存知ですか?ぜひ一度聴いてください。「丘をかける炎」おススメです。」
  
 へぇー、沙月さんも乃愛さんが好きなんだ。
 私は、いつかクラスで話し合うであろう文化祭で発表する歌の候補にいったい何曲
 宮本乃愛の曲が挙がるのだろうかと、心の中で呟いた。
 



 その日の夜何気なくテレビをつけてみたら偶然にも 宮本乃愛の歌っている姿が映し出された。
 今回歌っていたのは、デビュー曲の「アサナギ」という、落ち着いた雰囲気のモノだった。
 私はこの女性を見るたびにいつも同じことを考えた。

 幼い頃どんな生き方をし、どんな気持ちを味わってきたのだろうかと・・・。

 沙月さんがくれた本は、宮本乃愛の様な歌手を主人公とした恋愛小説だった。
 
 歌か恋か、これからの人生に大きく関わる選択を迫られた主人公。
 歌を選んでくれとせがむ彼女のマネージャー等のスタッフ一同。
 俺なら、君を絶対に幸せにして見せると言い切った彼氏。
 なら、二つとも選ぶと言った主人公・・・。

 私は沙月さんがこんな話しを書くのか!と、目を疑った。
 そして、中学生にこんなベタな恋愛小説を読んで欲しいと
 考える大人がいるということに少々驚いた。




 

 あなたの夢は何?
 
 大人はよくそう質問する。
 幼稚園児だった頃は、シンデレラみたいなお姫様と答えても、
 不審な顔一つされず、逆に可愛い夢だね。などと言われ、
 自分も愛想を振り撒きまくってた。

 小学生になり、少し成長したこともあり、お花屋さんとか、ケーキ屋さんとか、
 女の子が一度は(一般に)口にしたことがあるような
 お姫様と比べて随分現実味がある職業の名前を挙げるようになり、
 高学年になるころには、周りには弁護士や、医者になりたいという子もそれなりに増え、
 私も、表では学校の先生になりたいと言うようになった。

 裏では、何故なりたいと思っていたのかは今となってはよく分からないが、
 その頃の私は本気でなれると思っていたのか、ただ、夢を見ていたのか、
 それさえも分からないが、

 ただ、小説家になりたかった。

 そして、中学生になり、将来の夢は薬剤師と、言っている今も、心の片隅では
 小説家になりたいと本気で思っている。

 

 そしてそんな時に出会った小説家のメイさん。
 この人が私にとてつもなく大きま影響を与えたのは言うまでもない。

 
 もし、小説家になると親に言ったらどんな顔をされるだろうか?
 そんな不安定な職
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