暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
マザーズ・ロザリオ編
終章・全ては大切な者たちのために
大望のために……
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戦争《ゲンカ》、と段々ハードな事になるので素早く胴着に着替えると足早に兄の後を追っていった。





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一難去ってまた一難……とか言うと怒るんだろうな〜……などと鬱な気持ちになった体は素直に反応し、盛大なため息を量産する。

「……螢、気持ちは分からなくもないが、手を止めないでくれ」
「……つか、そもそも俺メカトロニクスコースじゃねぇし」
「この最適化プログラム持ってきてくれたのお前じゃん。頼むよ、現状俺の手には余るんだから」
「……ぶっちゃけると師団の官物(オモチャ)がめて来ただけだし」
「おい。てことは……」
「ちょぉとだけ公開(もら)しちゃマズイ機密データがちらほらと……」

さぁぁぁ、と和人の顔が青くなり、俺の肩を掴むと激しく揺すり始める。

「そんな物騒なもの持ってくるな!!」
「俺は『参考にしろ』って言ったよな?『使え』とは言っとらん!!」
「間違いなく『やるよ』って言ってましたけどぉ!?」

そうだっけ?何かそんな気もしなくもない。

「そうだっけ?」「とぼけんな!?」などという漫才をジト目で見ていた栗毛の美少女、結城明日奈は30分以上に渡って姿勢固定を強いられているせいか、焦れた声で2人を急かす。

「ねえキリト君、レイ君、まだー?昼休み終わっちゃうよー」

さらに、彼女の肩に乗っている半球型メカからも抗議の声が上がる。

『螢〜はーやーくー。ボク待ちくたびれたよ〜』
「というか、木綿季が今日ソレで来るのを知らなかったんだが……」

何でだろうね?普通俺に真っ先に連絡くれないか?

「んーとね……」
『驚かせたかったから!』
「……左様か」

カタカタとプログラムをいじり、和人達が開発している《視聴覚双方向通信プローブ》の許容レベルにシュリンクしていく。

(……ん?何だよ。分かってるじゃん)

手に負えないとか言っておきながら省くべき所はきちんと省いている。それだけではなく、和人か彼のグループのかは分からないが、独特の回路が敷かれていた。

「……あ、そか」
「何だよ?」
「親バカめ」

つまりはそうゆう事だ。







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調節を終えたプローブ(木綿季)は明日奈と共に電算室を出ていき、次の授業が一緒の俺と和人は少し足早に廊下を歩いていた。

「……よく勉強してるじゃないか」
「ん……まあな」
「やっぱり進路は……そっちの道を行くのか?」
「……迷ってる。機械工学の最先端は何だかんだでアメリカだ。
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