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剣の丘に花は咲く 
第十章 イーヴァルディの勇者
プロローグ
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 タバサは眩い太陽の明かりに顔を逸らす。
 視界に、小さくなった学院が映る。
 不意に、彼の言葉が脳裏に蘇る。

『みんなで食事にしよう』

 

「―――……ごめんなさい」


 口の端から漏れた微かな声は、誰に聞かれることもなく溶けて消えていく。 


 約束は―――もう、果たせそうにない。




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