Capturez le bombardier tombe
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階へと降りた。
「あっ、ユーラ!」
「久しぶりだね。」
その言葉にエレーナは違和感を覚えた。
「久しぶりって...ほんのちょっとだけしか間空いてないよ?」
「ああ、そっか...」
「どうしたの?」
心配そうにユーラの顔を覗き込む。
「なんでもないよっ」
ユーラは目を少し逸らす。
「そう...ならいいんだけど...」
「で、今日は何の用?」
「あ、えっと...」
聞かれると、エレーナは俯いた。
「ひっ、久しぶりに...一緒に...泳ご...?」
消え入りそうな声だった。
「うん、いいけど...」
「けど...?」
「ううん、じゃあ着替えてくるね」
「海岸で...待ってる...!」
そう言うとエレーナは逃げるように走り去っていった。
「騒がしいなぁ...」
ユーラはそんなことを考えつつ、水泳用の服に着替える。
着替えを済ませると、急いで海岸へ向かう。
「おまたせ〜」
「ユーラ、遅いっ!」
「ごめんごめんっ...」
それから少し、2人は海で遊んだ。
水を掛け合ったり、潜ったり...単純で、幸せな時間だった。
気づけば時刻はすでに夕刻。
2人は海から上がり、ユーラはエレーナに連れられて近くの岬に登っていた。
そこからは夕陽が綺麗に見える。
「こんなところに連れてきて...どうしたの?」
「あのね...ユーラ...」
エレーナは俯きつつ言う。
「ん?」
「私達、ずっと昔から一緒に遊んだりしててさ...」
「楽しかった...よね...?」
「突然どうしたのさ...楽しかったよ。すごく楽しかった。」
「だからね...私、これからもユーラとずっと一緒にいたいんだ...」
「え...?」
エレーナはゆっくりと視線を上げる。
そしてその両目にユーラの姿が映る。
その顔は夕陽のせいか、うっすらと紅みがかっていた。
「私....ずっとユーラのこと...!」
その瞬間だった。
「うわっ?!」
岬の近くで爆音がした。
「何っ!?」
それから数十秒して、爆音は止んだ。
「これは一体...」
ユーラが沖の方を見ると、たくさんの船がこの島に向かってきていた。
上陸艇だ。
「なんだあれっ!」
後ろの方で島民が叫ぶ。
2人は沖の方の様子を観察した。
すると、海岸近くで船の縁にいた6人程度が海へ転がり込む。
「何なの...?」
そして上陸した数十人の中で、整列した隊を指揮していると思われる人物が空に向かって銃を1発撃った。
「うわっ?!」
ここ
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