Capturez le bombardier tombe
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状態で、彼は島の歴史の全てを見た。
「どうして私達があなたにこれを見せるか、分かる?」
「いや....」
ユーラは未だ何が起こってるか分からなかったので、頭の中で出来事を淡々と整理していた。
「それはね。」
そう言うと光の集合体は実体を持った。
その少女はユーラの頬に右手を当てて言った。
「あなたが歴史を創るから。」
「えっ...?!」
正直本当に何がどうなっているかなんて分からなかった。
「ずっと君を待ってたんだ。」
「歴史を創るって...僕は何をすればいいの...?」
「あなたは...好きにしてていいよ」
「え?」
「いつか分かるよ。」
気づくと、そこは洞窟の入り口だった。
「何かあったら、ここへおいで。」
「....」
「じゃあね。」
そう言うと、実体は光となり、光は空へ溶けた。
「....え?」
ユーラはほとんど何も理解できないまま家へ帰った。
「ただいま...」
「おかえり〜...早くない?」
「えっ?」
「まだ日は昇りきってすらいないよ?忘れ物?」
「え...えっ...?」
そういえば外はまだ明るかった。
「何で...」
「ん〜...よく分からないけど、とりあえずおかえりっ」
「う、うん...」
ライサは不思議がっていた。
2階に上がると、ユーラは石版を見つめた。
「これも...その夫婦が書いたものなんだよね...」
『あなたが歴史を創るから』
彼女の言っていたことが頭の中を巡る。
「僕が...歴史を...」
ボーっと石版を眺めていると、ユーラは突然何かを思いついた。
そして凄い勢いで外へ飛び出し、海岸から石の板を持ってきた。
「これで...」
ノミを取り出し、石版にある文字を使って直感だけを頼りに彫り続けた。
この文字は何を意味するのか、これは何か、そういったことを考えながら文字を選び、彫った。
気づけば日は一度落ち、再び昇っていた。
ユーラは石版に昨日のことを掘り込んだ。
それを完成してから再び元の石版を見る。
「あっ....!」
読めた。
少しおかしな部分もあるが、感覚的に大雑把に読むことはできた。
そこにはほほえましい、夫婦と子供の生活の様子が書かれていた。
「やった....やったよっ!」
そこでドアのノックの音が聞こえた。
「は〜い」
下でライサの声がする。
「あの〜...ユーラ君いますか...?」
「ああ、ユーラなら上だよ、ちょっと待っててねっ」
「エレーナかぁ...」
久々に友人と会う気分で、ユーラは1
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