暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
時宮遭遇
Trick49_だから俺は悪くない
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帯電話を盗み取り、電源を切りバッテリーを抜き取った。
これで例え携帯電話に自動全部消去ウイルスが入っていたとしてもある程度防げるはずだ。

“戦闘”では敗北したが、奴らへの手掛かりを辛うじて奪い取った。

「はぁ・・・はぁ・・・・」

あとは、襲われた2人。美雪と白井を運ぶ事だけだ。
うつ伏せで意識を失っている白井を小脇に抱え、次は美雪を運ぶために上を彼女の背中へと回す。

ビクン!

腕を回した瞬間に全身から拒絶と恐怖が伝わってきた。
別に信乃に対して拒絶をしたわけではない。

だが、自分に触れるもの全てが敵意があると思えるほど美雪は怯えきっていた。

「大丈夫だ。絶対に俺が助ける」

ゆっくりと抱き寄せ、美雪の頭を自分の胸へと優しく押し当てる。
それに応えるかのように、美雪は震える手でゆっくりと信乃の背中に手を回した。
恐怖は簡単に抜けるはずもなく、爪を立てる様に強く振るえながらであった。

「しっかり掴まってろ。すぐに病院に行く」

返事はなかったが、美雪が抱きつく力が強くなった。
右腕で抱えるように白井、左腕で抱きしめるように美雪を運ぶ。

信乃は2人の体に負担を掛けないように全身をバネにして壁を昇り、
屋上を渡って最短ルートでカエル顔のいる病院へと向かった。



つづく

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