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魔法少女リリカルなのはViVid〜英雄の意思を継ぎし子達
十二話〜デバイス
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『例えば、この木の枝。これで相手の鉄パイプによる殴打を受け流すことは出来ると思うか?』
『魔力による強化を行えば可能です』
『確かにそうだ。しかし、相手の鉄パイプも強化されていたらどうだ?』
『折れてしまうと思います』
『そうだな。では、実践して見せよう。本当に折れてしまうのかをな』
『…………えっ!?なんで……』
『今枝が折れなかった理由は強化だけではない。衝撃の受け流しを上手く行ったからだ』
『衝撃を外に逃がす事で武器の性能差を縮められる、と言うことですか?』
『まあ概ねその通りだ。武器の性能で劣るのならば、自らの技術で埋め合わせればいい。今回私が教えるのはそういうことだ。そういう訳で、最初は木の枝を使い、折れぬように打ち込む訓練だ』
『『『はい!』』』
…………………………………………………………………
「なるほどねぇ…それであの子達武器の扱いが上手くなってたのか」
「ママも知らなかったの?」
「あの時期は優秀な生徒しか受け持たなかったから、あんまり振り返りしてなくてね」
しかし、武器の扱いか。パパは受け方の技術の話しかしてなかったけど、攻め方の技術だってあるはずだ。
それを上手く複合させられれば……。
「よし!今から特訓だ!」
「明日も学校でしょ?」
「そうでした……」
何はともあれ、当面の課題が決まった。
これからも一層頑張って行こう!
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