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IS 〈インフィニット・ストラトス〉〜可能性の翼〜
第一章『セシリア・オルコット』
第十二話『宿りし絆(こころ)』
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した“熱っぽい高揚感”を、忘れ去ることは出来なかった。
(だめ……否定できませんわ……)
それでも、その心の名前だけは、とりあえず封印することとした。
(これは……じっくり確かめていくべき……ですわよね……?)
決して否定したい訳ではない。
単純に、自分の“この気持ち”が一時の気の迷いか否かを、しっかりと見定めたい。
もし気の迷いなら、そこから目を醒ませばいい。
でも、もしそうではなかったら――?
そのとき、自分はどうなってしまうのだろうか。
一抹の不安を覚えながらも、少女は真行寺修夜と言う人間に、確かな“絆”を感じていることを自覚した。

――それだけは、確かに自分に宿った心だった。

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