暁 〜小説投稿サイト〜
IS 〈インフィニット・ストラトス〉〜可能性の翼〜
第一章『セシリア・オルコット』
第三話『部屋割り事件と活殺の心得』
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んだ、あいつ?
「ちょっと様子を見てくる。あ、荷物には触れるなよ。確認中なんだから」
「うぃ〜、りょうか〜い」
俺の言葉に手を挙げながら答える彼女……プラチナイオンでも出てるんじゃないか、この娘は。
とりあえず、部屋を出て隣の部屋を見ると、そこには息絶え絶えな一夏がいた。
「……何やってんだ、一夏?」
「し、修夜か! ほ、ほ、箒がぁ……!」
若干涙目になりながら俺の方を向く一夏。……本気で何があった?
「落ち着け一夏、箒がどうし……っ!?」
一夏に近づこうとした俺は、部屋から出る殺気に気付いて慌てて距離を取り……。

――ズドンッ! パシッ!!

本日二度目の白羽取りを披露する事になった。
(……あ、あっぶねぇ……気付かなかったら大怪我負うところだった……!)
冷や汗が背を流れるのを実感する……。なぁ、ここは学園だよな、戦場じゃないよな!?
「し、修夜、大丈夫か!?」
「な、何とか……ってか、なんだよこの状況は!?」
白羽取りしたのは、どうやら木刀のようだった。そして、目の前には木製の扉……。
普通に考えれば、木刀で突き破ったと考えるのが妥当だが、問題は何でそんな状況になっているかだ。
「そ、それが、部屋に入ったら箒がいて、いきなり……」
「はぁ……!?」
箒がやったってのは理解したが、なんでそういう状況になるかな!?
とりあえず、事情を聞かないことには埒が明かない事は分かった。
さっきから木刀を引き戻そうとする力が加わっている事から、下手したらまた突くかもしれないし……。
ってか、今気付いたけど何時の間にか周囲にはラフな格好をした女子達がいる。この状況に加えて、これは流石にやばすぎる!
「箒、俺だ、修夜だ! とりあえず、木刀を納めて中に入れてくれ!
 てか、周囲の状況が色々やばいんだ、頼む!」
大声でそう言って木刀を離すと、ゆっくりと切っ先が室内に戻っていく。
数瞬の沈黙後に扉が開き、剣道着姿の箒が言葉を紡ぐ。
「……入れ」
「あ、ああ。一夏」
「お、おう」
俺と一夏は、周囲の女子達に解散するように言った後、部屋に入った。

――――

その後に事の顛末を聞いたんだが……。
「こいつは明日まで没収」
「な、何故だ!?」
事情を聞き、木刀と竹刀を手に取る俺に、箒が食って掛かる。
「当たり前だ、馬鹿!
 状況が状況だけに一夏に非が無いとは言わないが、仮にも武芸者が、くだらない理由で本気の突きを放つとはどういう事だ!」
「うっ……!?」
俺の本気の睨みに、思わずたじろぐ箒。
「武芸をやっている者が本気を出したらどうなるか、理解できないわけじゃないだろ!?
 お前は一夏を殺したいのか!?」
「そ、そんな事は……」
言い淀む箒に、俺は更に言葉をぶつける。
「だったらさっ
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