暁 〜小説投稿サイト〜
IS 〈インフィニット・ストラトス〉〜可能性の翼〜
第一章『セシリア・オルコット』
第三話『部屋割り事件と活殺の心得』
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と一夏は世界でただ二人の男性操縦者だ。
マスコミやら各国大使やら、果ては研究機関の連中が動く中、一週間とはいえ学園の外から通学と言うのは危険と判断したんだろう。
俺としては、傍迷惑な事この上ないけどな……どっちにしろ、体の良い籠の中に入れられているようなもんだから。
「そういう理由なら分かりましたけど、荷物はどうなるんですか?」
「あ、いえ、荷物なら……」
「私が手配しておいてやった。ありがたく思え」
山田先生の声を遮って、千冬さんがそう言いながら教室に入ってくる。
「生活必需品だけだが、着替えと携帯電話の充電器があれば十分だろう」
「質問いいですか、織斑先生」
ふと気になった俺の言葉に、振り向く千冬さん。
「一夏は織斑先生の判断ですが、俺の場合は家に【あいつ】がいます。
 事前に連絡はしたんですか?」
「問題ない。状況を説明したら納得してくれたからな」
「分かりました、ありがとうございます」
……とりあえず、千冬さんが考える以上に荷物は充実してそうだな。あいつ、そこの所は一応しっかりしてるし。
「じゃあ、時間を見て部屋に行ってくださいね。
 夕食は六時から七時、寮の一年生用食堂で取ってください。ちなみに各部屋にはシャワーがありますけど、大浴場もあります。
 学年ごとに使える時間が違いますけど……えっと、その、お二人は今のところ使えません」
「まぁ、当然でしょうね。同年代の女子と入るのは、俺達としても遠慮願いたいですし」
入ったら入ったで、俺と一夏の人生が破滅しかねんからな……。
「ああ、そっか。そうだよな」
俺の言葉に一夏が得心言ったように頷く。……気付いてなかったな、この阿呆は。
しかし、山田先生は俺の予想を越える勘違いを披露してくれました。
「ええっ? 二人とも女の子に興味がないんですか!? そ、それはそれで問題のような……」
「何をどう聞いたらそのような結論になるんですか、山田先生!?」
俺と一夏は至ってノーマルですから! つか、常識の問題でしょう!?
「真行寺くん達、男にしか興味がないのかしら……?」
「それはそれで……いいわね」
「もしかして……お互いにそう言う関係じゃ……?」
「それ以外にも中学時代の交友関係を洗って! すぐにね! 明後日までには裏付けとって!」
「そこの腐女子どもは、いらぬ勘違いしてるんじゃねぇ!」
もうやだ、この学園……。
「えっと、それじゃあ私たちは会議があるので、これで。二人とも、ちゃんと寮に帰るんですよ。道草くっちゃダメですよ」
寮までの僅かな距離でどうやって道草をくえと言うのですか、山田先生……。
そりゃまぁIS学園には様々な設備があるが、今の俺たちには関係ない。
それに、今日は色々あり過ぎて疲れているので早めに休みたい。主に女子の視線による心の疲
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