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IS 〈インフィニット・ストラトス〉〜可能性の翼〜
第一章『セシリア・オルコット』
第二話『英国淑女の宣戦布告』
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ットのこの発言に、俺と一夏の堪忍袋が確実に切れてしまい……。
「イギリスだって大してお国自慢ないだろ。世界一不味い料理で何年覇者だよ」
「それに、人を見下す奴に猿扱いされたくねぇな。ああ、プライドが高いだけで周りが見えてない猿だから仕方ないか」
それぞれが思った事を口にして、今更とんでもない事を言ってしまった。
「なっ……!?」
しかし、今更後悔しても、後先に立たず……。
(し、修夜……)
(何も言うな……既に遅いから……)
恐る恐る後ろを振り向くと、怒髪天と呼ぶに相応しいオルコットが顔を真っ赤にして怒りを示していた。
「あっ、あっ、あなたたちは! わたくしの祖国を侮辱しますの!?」
「先に日本を侮辱したのはそっちだろうが……」
だが、俺の正論も今のオルコットには通じない。
「決闘ですわ!」
再びバンッと机を叩いて言って来るオルコット。
「おう。いいぜ。四の五の言うよりわかりやすい。修夜は?」
「売られた喧嘩なら、買うさ」
一夏の言葉に、俺は頷きながら言う
「言っておきますけど、あなたたちがわざと負けたりしたら私の小間使い、いいえ、奴隷にしますわよ」
「侮るなよ。真剣勝負で手を抜くほど、俺も修夜も腐っちゃいない」
「そう? 何にせよ丁度いいですわ。イギリス代表候補生のこのセシリア・オルコットの実力を示すまたとない機会ですわね!」
言ってろ。 要は負けなければ良いだけの話なんだからな。
だが、一夏には相手が女子である事に少なからず抵抗があったのだろう。
「ハンデはどのくらいつける?」
「あら、早速お願いかしら?」
「いや、俺がどのくらいハンデつけたらいいのかなーと」
そんな一夏の発言に、クラスからドッと爆笑が巻き起こった。
俺はと言えば、内心で頭を抑えていた。真剣勝負で手を抜かないと言っておいて、ハンデつけてどうするんだ、この馬鹿は。
「お、織斑君、それ本気で言ってるの?」
「男が女より強かったのって、大昔の話だよ?」
「織斑君と真行寺君が確かにISを使えるかもしれないけど、それは言い過ぎよ」
女子達の言うとおり、今の男は圧倒的に弱い。腕力は何の役にも立たない。
確かにISは限られた一部の人間しか扱えないが、女子は潜在的に全員がそれらを扱える。
それに対して、男は原則ISを動かせない。もし男女差別で戦争が起きたとしたら、男陣営は三日と持たないだろう。
それどころか、一日以内で制圧されかねない。ISは過去の戦闘機・戦車・戦艦などを遥かに凌ぐ破壊兵器なのだから。
「……じゃあ、ハンデはいい」
「ええ、そうでしょうそうでしょう。むしろ、わたくしがハンデを付けなくていいのか迷うくらいですわ。
 ふふっ、男が女より強いだなんて、日本の男子はジョークセンスがあるのね」
「やれやれ。その発言、後で後悔
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