第五十四話 悲歌の幻想
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ろうか。後は普通のミサイルよりも大分高価であり、潤沢な資金があって初めて作れる兵器とも言える事だ。意外と欠点が多い為、レジェンドに取り付けらているのもこの一基のみである。
『何故ミサイルが!?』
しかし、当然敵はそのようなシステムを使っていることなど知らない為、驚愕せざる得ない。ミサイルの攻撃もたかが知れているが、ミサイルに気を取られ隙を見せたノイエ・ジールの懐にクラウは潜り込む。
『く、クソ!?まだ終わらねえぞ!!』
「足掻く必要なんてないさ。運命を受け入れなよ――――」
ビームナギナタを展開してクローアームを二つとも切り裂く。ノイエ・ジールは後ろに下がろうとしたが、クラウはそれを当然許すことなどせず、そのままコックピットを貫いた。
◇
「ええい、ジブリールご自慢の玩具はまたこれか!?」
アズラエルはノイエ・ジールとビグロが落とされたことで喚き立てる。これらの機体は元々はアズラエルが諜報部を通じて手に入れたものだが、製作はジブリールを中心に行われたものだ。だからこそ、アズラエルは自分の責任ではなく、ジブリールの責任だと文句を言う。
「第一ステーション、間もなくポイントに到着します」
「敵艦、なおも接近中―――デストロイ、落とされました」
このままではレクイエムを撃てても二隻に落とされてしまうのではないのかと不安になるアズラエル。プラントを落とせても自分の命が潰えてしまっては意味がないのだ。
「ええい、防衛部隊は総て出撃させろ!あの二隻を何としても落とすんだ!?」
命令を受けて残っていた雀の涙ほどの防衛部隊も(無論、全体から見た話であり、二隻を相手にするには十分と言える量だろうが)出撃させる。レクエイムの発射まであと僅か。果たして誰が勝利を掴むのか。
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