第五十四話 悲歌の幻想
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ドやゲルググシリーズ、デスティニーやレジェンドの改造は当然として、オーブにいたリゼルや先程落としたビグロ、目の前にいるノイエ・ジールなどのデータもないわけじゃない。しかし、当然ながらそれらのデータを公開したことはなく、オーブに居た頃のデータとてそこまで多く残っていなかったはずだ。
「実際、ザク、グフ、ドムがいるんだから自力で造ったっていう可能性も無きにしも非ずだけど……」
そもそもガンダムシリーズの機体にガンダム頭があるのは当然の出来事なのでそういった因果のようなもので出来るのかもしれない。
「とはいえ、その可能性は低いだろうし……原因は議長?いや、死してなお暗躍できる『一族』か?それとも根本的に俺の管理が杜撰なのかな?」
色んな世界に行けば管理の仕方なども変わってくるものだったりするだろう。自分にとっては満足いく管理でも相手にとってはお粗末なものなのかもしれない。
「まあ、どうでもいいか―――人間万事塞翁が馬ってね」
どういう結果になろうとも彼にとって気にするようなことではない。自分が壊れてる事は理解しているのだから。ノイエ・ジールがビームを放ってくるがリゲルグの巧みな軌道で躱し続けていた。ミサイルを時々放つが、パイロットはシンの予想した通りエクステンデットなのだろう。上手く迎撃、或いは回避をこなし、こちらが接近しようとしてもビームサーベルや有線クローアームによって迂闊に接近することが出来ない。
自分で見たことあるデータでありながら中々厄介だなと思いつつ、攻略方法を探しているとレイが攻勢に出始めた。本来の状態から背面の円形部分の中央の空きの部分に取り付けられた、直方体に近いレジェンドのドラグーンが一基起動する。残りのドラグーンはビームが通用しないからか、待機した状態のままだ。
『喰らえッ!』
そして、その起動した一基のドラグーンから小型ミサイルが次々と発射された。しかし、ノイエ・ジールはそれを横に逃げることで回避する。本来ならばニュートロンジャマーの影響でまともにミサイルを誘導できないままにそれは無意味に終わっただろう。だが――――
『軌道しろ!ドラグーンミサイル!!』
クラウ自身が付けた名前とはいえ何とも安直なモノにしたと思いつつも、ミサイルがその真価を発揮する。ミサイルは突如として誘導され、ノイエ・ジールに対して追撃してきた。敵は驚愕し、ミサイルの直撃を受ける。早い話がこの兵器は小型ミサイルの内部にそれぞれドラグーンシステムを搭載することでミサイルを誘導させたのだ。
サイズに関してはビームを発射する分のエネルギーをため込む必要が無い為、小型化自体に問題はなかった。問題点は余剰エネルギーが少ないので本来のドラグーンほど誘導が利かない事と、ドラグーンシステムを搭載することで威力が下がったことだ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ