暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D―魔法使いのキセキ―
戦闘校舎のフェニックス
第23話
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向かっていると放送が聞こえた。
「これって」
「・・・祐斗先輩かと」
 そこに件の人物が現れた。
「イッセー君、小猫ちゃん」
「木場!」
 合流地点に着く前に木場と会った。
 そのまま俺たちは合流地点でもある体育用具の倉庫に身を潜める。
「通信は聞いてたよ。朔夜君の具合は? 」
「・・・左腕がほぼ使えない状態で他もかなりの傷があるかと。銃に弾を込めるだけでもかなり厳しそうでした・・・」
 小猫ちゃんが木場にそう伝えるが元気がない。やっぱり気にしてるんだろう。
「だけど、アーシアの力ならすぐに治せるさ」
 小猫ちゃんを元気づける意味も含めて、はっきりと言う。
「相手の『女王』は?」
「朱乃さんが相手をしてる。朔夜が傷を負わせてたからみんなで倒してもよかったと思うんだが」
 朔夜の魔弾が命中して手負いの状態なんだ。みんなでやればきっと。
「・・・私たちが参戦するのは難しいと思います」
 そう思っていたが小猫ちゃんがそれを否定する。
「どうして?」
「・・・相手は爆発を得意とする『女王』で空中からの爆撃が主な戦い方です。空を飛べないイッセー先輩や接近格闘が主な戦い方の私では朱乃先輩の邪魔になるだけです」
「朔夜君も負傷してたし、朱乃さんに任せるのがベストだろうね」
 そこまで考えてなかった。言われてみると確かにそうだ。
 相手が地に足つけて戦うスタイルなら話は違ったかもしれないが、相手は『爆弾王妃(ボム・クイーン)』なんて呼ばれる奴だ。
 だけど空中戦なんてしたことがない。翼があるくせに未だ飛べないんだから。
 それに遠距離攻撃だって、修行の時に撃った魔力砲撃、『ドラゴンショット』と名付けたあれくらいだ。
 朔夜もそれを分かっていてあんな提案をしたんだろう。朱乃さんが来てなかったらどうなってたか。
「色々考えないといけないんだな」
「うん、それが『レーティングゲーム』だからね」
 今まで頭を使う事なんて朔夜に任せっきりだったから全然わからねぇ。
 朔夜の言う通り考えて行けるようにならないと。
「『三人とも、聞こえるかしら』」
 そこで部長から通信が入る。
「はい、聞こえます」
「『今アーシアが朔夜の治療をしているわ』」
 無事、治療を受けれたようだ。よかった。
「『朔夜の治療が終了次第私も相手本陣に向けて奇襲を仕掛けるわ』」
「部長が!」
「部長が出るなんてリスクが大きすぎます!」
 その作戦に俺と木場が抗議する。
「『ええ、相手もそう思うはず。そこがねらい目よ。
 フェニックスと言えど心までは不死じゃない。私がライザーの心をへし折ってやるわ』」
 部長が力強く言う。根拠はないがいけそうな気がする。
「『その間、あなたたちに残りの敵戦力を集めてほしいのよ』」
 部長が狙われない
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