新章〜
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いないこと。・・・そして・・・
「ローレライは他には何も言わなかったの?」
「えっと・・・栄光を掴むものが私を捕らえようとしているとか・・・」
『!』
俺達は驚く。
「おい!そいつはかなり重要なことだぞ!どうして今まで言わなかった?」
「え・・・だって、意味がわからなかったから・・・」
「なんでぇ!?」
「・・・ルークに古代イスパニア語を教えなかったのが痛かったな・・・」
「・・・そうだった。日常生活に必要なことしか教えなかったんだったな」
世話係二名が頭を掻く。
「な、なんだよ?どういうことだよ」
「・・・栄光を掴むものは古代イスパニア語でヴァンデスデルカと言うのよ・・・」
「!」
「確かヴァンはプラネットストームに飲み込まれていきましたね。行き着く先は地核だ」
「ヴァン師匠がローレライを閉じ込めたってことか!?」
「だからアッシュは・・・」
しかし、ルークは鍵を受け取っていないらしい。取り敢えずバチカルに真意を訪ねに行く事になり、アニスがイオンに手紙を出すと言って走っていった。
「しばらく待つか・・・」
そして・・・
「はぅ〜、みんな早〜い!」
「もう手紙は出したのか?」
「ばっちり♪さ、バチカルへいこ・・・と。あれれ?ティアってば顔色悪いね?大丈夫?」
「あ、ごめんなさい。まさか兄さんまで生きているのかって気になってしまって・・・」
「ティア・・・」
「・・・嫌な妹よね、私。サキのように生きていてくれて嬉しいと思わなきゃいけないのに。兄さんのやろうとしてきたことを考えると不安なの」
「もし師匠が生きてるんだとしたら、今度こそティアの聞きたいことを聞けるチャンスだ。そうだろ?」
「人のことだとそうやって視点を変えられるんだな」
「・・・わ、悪かったな。いつまでもレプリカだって気にしてて」
「はあ?今更それで悩んでたのか」
俺が言うとルークが頬を掻く。
「ところでサキ。撫子達はどうしたのですか?」
「アイツらなら全員ケテルブルクでアルバイトしてるらしいけど・・・」
「そうですか。彼女達は今回の件は・・・」
「アイツらは別世界と交信する手立てがあるから分かるとして・・・リパル、どうだ?」
『オイラの通信も元の世界用ッス。撫子さん達には繋がんないッスね・・・』
「だよなあ・・・」
「仕方ありません。合流できたら合流しましょう。彼女達は貴重な戦力ですからね」
「ああ。とにかく、今はバチカルへ行こう」
俺達はバチカルへ向かう。・・・本当にキムラスカ軍じゃなきゃいいんだけど・・・
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