新章〜
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報告を受けましょう」
「我が軍を襲ってきたのは、キムラスカ軍旗を掲げた一個中隊程の兵であります」
「そんな馬鹿な!」
「奴等は爆弾を用いて自爆攻撃を決行してきました」
「・・・とても正規軍が行う用兵ではないわ」
「ええ。軍服を着用していたのは一部で、それ以外は軽装で・・・」
フリングス将軍が倒れそうになるのをルークが支える。
「・・・私を・・・修道院へお連れください」
「だけど・・・」
「連れていってあげましょう。彼の最期の頼みです」
俺達は修道院まで移動する。するとフリングス将軍が倒れ込みながらも呟く。
「私はここで預言を受けました。でも・・・魔界に落ちるとは・・・詠まれなかったな」
「・・・ユリアの預言から外れたからな・・・」
「預言に詠まれていない未来はこんなにも不安で・・・自由だったんですね」
「・・・自由?」
アニスが繰り返す。
「・・・ええ。・・・もう少し、この世界を生きてみたかった・・・」
フリングス将軍の身体から力が抜けていく。
「・・・あれは・・・私の軍を襲ったのは・・・キムラスカではないと思います。皆生気のない目をしていた・・・まるで・・・死人だ・・・」
ルークがフリングス将軍を抱え起こす。
「・・・うん。叔父上もナタリアも平和条約を破る真似はしない」
「ルーク殿・・・これ以上・・・キムラスカと争いにならないようお願いします」
「・・・わかった」
「・・・始祖ユリア・・・預言を失った・・・彼女に・・・祝福を・・・」
それが・・・フリングス将軍の最後の言葉だった・・・
「・・・ん?」
よく見るとフリングス将軍は何かを持っていた。それは手紙で・・・宛先は、セシル将軍になっていた。
「・・・そうか・・・」
フリングス将軍は・・・セシル将軍のことを・・・俺はそれをフリングス将軍の懐に戻す。
「預言のない世界が自由・・・?不安なだけじゃん」
「それはアニスの見解だろ。少なくともフリングス将軍は預言のない世界で生きる術を見つけようとしていた」
ガイの言葉にティアが続ける。
「やっぱり兄さんは間違っていたんだわ」
「ああ・・・預言に縛られない人だっていたしな・・・」
『・・・』
俺達を重い空気で包まれる。
「・・・とにかく陛下に謁見しましょう」
事情を伝えに、ピオニー陛下の元に向う。
「・・・そうか。アスランは逝ったか」
様々な事を話している内に色んなことが分かった。アッシュは“ローレライの鍵”をローレライから受け取ったこと。ルークはあれ以来ローレライの声を聞いて
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