フラヒヤ山脈へ
明星の英雄
フラヒヤ山脈道中@
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揺らしながらその場に倒れこんでしまった。
「しめた、めまい状態だ!皆続けえ!」
ガイルが叫ぶと後方のガンナーも一斉に撃ち始めた。
「でぇい!ふん!そおりゃああ!!」
ハンマー使いの男は二回ハンマーを頭へ叩きつけた後、思い切り振り上げた。
セージは竜撃砲の発射準備をしていた。
「安全装置解除、特殊トリガーロック、電磁カートリッジセットオン!」
そして、
「竜撃砲発射!!」
電銃槍フルボルトから放たれた強大な熱量の火薬砲撃はダイミョウザザミ亜種の甲殻を焼き払い、肉を焦がした。
ダイミョウザザミ亜種は、口から藍色の泡を吹き鈍った動きをし始めた。
「おおっ、もう弱ってやがるぞ!?ラストスパートだぁ!」
ハンマー使いは力を溜め始めた。そこへ、
いきなりダイミョウザザミ亜種が伸び上がり痙攣し始めた。
「なんだ!?」
ガイルが足元を見るといつの間にかシビレ罠が張ってあった。
「二重三重の罠を張っとかないとね。」
セージがグッドサインをだし、
「さあ、決めちゃってください!」
力を溜めているハンマー使いに向かって叫んだ。
「礼を言うッ!」
全ての力をダイミョウザザミ亜種の頭目掛けて叩き込んだ
完全に息の根が止まった。
「ふぅ…、なんとか終わったね。しっかし…。」
セージはダイミョウザザミ亜種の背負っているディアブロスの頭骨を見ながら首をかしげていた。
「どうした、セージ。」
ガイルが素材を剥ぎ取りながらセージに聞いた。
「いや、妙にこの頭骨の傷が多いなと思ってね…。」
「ふ〜ん…、おぉっ!こいつは極上ザザミソじゃねえか!これで酒が進むぞ〜。ウシシシ。」
ガイルは剥ぎ取ったばかりの極上ザザミソを液体用袋に入れ、ポーチにしまった。
「ったく…。いつまで酒のことを考えているんだい?っと、僕も剥ぎ取っとかないと。」
と、セージも剥ぎ取りを開始した。
「あ、極上黒真珠だ。母さんへの土産にしとこう。」
セージは極上黒真珠に傷が付かないようにする方法を試行錯誤した。そして、
「空きビンがあればいいんだけど…、誰か持ってるー?」
セージは周りに居たガンナー達に尋ねた。
「あ、俺持ってる。どうぞ。」
一人の弓使いから空きビンを一つ譲りうけた。
「この空きビンに砂を入れれば傷は付かないだろう。」
セージは空きビンを砂の中に突っ込み、そのビンの中に極上黒真珠を埋め込んだ。
「そういえば荷車は大丈夫だろうか?」
ガイルがふと荷車の方を見ると、アプトノスが引いている荷車は姿形を崩さず元居た場所にあった。
「なんちゅう荷車だ…。あの突き上げ喰らってびくともしねえなんて…
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