フラヒヤ山脈へ
明星の英雄
フラヒヤ山脈道中@
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んでいたのか、セージの追加攻撃でダイミョウザザミ亜種は転倒してしまった。
「やるじゃねえか、セージ!」
「もう無理に突っ込まないでくれよ父さん!」
セージがダイミョウザザミ亜種の脚目掛けて火薬砲撃を繰り出す。
そしてガイルが片手剣で頭へと切り込んでいく。
いつの間にかダイミョウザザミ亜種は起き上がり、体勢を整えていた。
「俺達も負けちゃいられねえっすよ!」
と、太刀ハンターがセージのいる反対側の脚へと斬りかかった。
「おっ、威勢がいいじゃねえか若いの!」
とガイルが太刀ハンターを賞賛したその時だった。
突如としてダイミョウザザミ亜種が今までにない動きを見せた。
ダイミョウザザミ亜種はその自慢の脚を活かし後ろへ大きく後退した。
「なんだ?あんな動き方したっけ?」
「いや、僕も見たことがないな。」
その後、ダイミョウザザミ亜種は自身の盾爪を打ち鳴らし始めた。
「なんだぁ、アレ?」
ガイルは雷刃ヴァジュラを一度収めた。
「似たような行動をするモンスターがいないかい?父さん。」
「うーん…。あぁ、ゲリョスだ。」
「うん。でも、ゲリョスはトサカの中の器官で閃光を発しているからそれとは違う気がする…。
父さん、何か聞こえないかい?」
セージはダイミョウザザミ亜種の盾爪から発せられている金属音を聞き逃さなかった。
「おお、確かに何か聞こえるぞ?」
打ち鳴らしを終えたダイミョウザザミ亜種は自分の爪を高く上へ掲げた。
その後勢いよく爪を打ちつけた。
打ちつけられた爪からは金属が爆ぜる音と共に、飛竜種の咆哮を思わせるバインドボイスが飛んできた。
「…クッ!」
太刀ハンターは耳栓が発動していなかったのか耳をふさいだ。
「そら、行くぞ!」
ガイルが太刀ハンターを蹴った。
「助かりました!よぅし!」
と、太刀ハンターは勢いよく走り出した。
「すまない、待たせたな!」
と、砂を飲んだと言っていたハンマー使いもガイルの隣を走っていた。
「ずおりゃあああ!」
ガイルは先ほど打ち鳴らされたバインドボイスに負けないくらいの大声を出しながらダイミョウザザミ亜種に斬りかかった。
ダイミョウザザミ亜種は待ち構えていたかのようにタイミングよく爪でガイルを振り払った。
「グハァッ!」
ガイルは勢いよく吹っ飛んでいった。
「父さん!大丈夫かい!?」
ガイルを気遣ったセージだったが、
「おっと危ない!」
左爪を自分目掛けて振り下ろそうとしているダイミョウザザミ亜種に気づき、あわててガードした。
その後ハンマー使いが持っているハンマーを頭目掛けて振り上げた。
ダイミョウザザミ亜種は触覚を
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